マウスピース矯正

投稿日:2016年5月10日

カテゴリ:セミナー・研修報告

先日(といっても約1か月前ですが)東京へマウスピース矯正のセミナーに参加してきました。

 

 

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今回のセミナーは インビザライン と言われている、マウスピースを使って歯並びを治していくマウスピース矯正です。マウスピース矯正にも今ものすごく種類が増えてきていて、歯科医師である自分でも全てを把握しきれないくらいです。

 

でも残念なことにインプラントと同様、色々なものが出てきてもいつの間にか無くなってしまった、というようなことも少なくありません(会社が無くなった、サービス自体会社が終了してしまった など)。

 

わだち歯科クリニックは今まで1つマウスピース矯正のシステムの認定を取得していましたが、マウスピース矯正といっても細かく見るといろいろなシステムであったり、メーカーによって特徴もあったりするので、選択肢を増やしたいという意味で新たにセミナー参加し、システムを使用できる資格を得ることができました。

 

今回のインビザラインは、マウスピース矯正の分野では最王手、かつ昔からあるシステムの1つだと思っていて、やはりそういうものにも対応できるようにしていきたいという考えで受講しましたが、やはり今まで当院で採用していたものと違う点も多々ありました。

 

もちろん全てにおいて今回のインビザラインが優れていた、わけでは当然ありませんでしたが、同じマウスピース矯正でもシステムによって得意とするところとか優れるところがあり、患者様の歯並びによって使い分けることができそうで、有意義な1日となりました。

 

ここからあとは少しマウスピース矯正の利点や欠点などを書いて今日は終わります。

 

マウスピース矯正の利点

①見た目が良い

一番の利点はやはりここだと思います。周りの人から矯正治療をしていることがまず分かりません。成人矯正でよく行われるマルチブラケット矯正(歯に針金をつける矯正のことです)より断然見た目がいいですよね。

 

②歯を抜かずに矯正できることが多い

マルチブラケット矯正ではよく4番目の永久歯を抜いて針金を装着し歯を動かしていくことが多いのですが、マルチブラケット矯正ではあまりそういうことが多くありません(逆に言うと、抜歯が必要な矯正治療の症例にはマウスピース矯正自体が適応外の事も多いです)。

 

③虫歯のリスクはマルチブラケット矯正よりは低い

マルチブラケット矯正は針金が24時間ずっと歯の表面についているために虫歯のリスクは要注意です。それに比べマウスピース矯正は、マウスピースを外して歯磨きができるので虫歯のリスクは低くはなります。

 

ただ長時間装着していなくてはならないため、唾液が歯にふれる時間が少なくなってしまいます。唾液には抗菌作用・殺菌作用があるのですが、その恩恵を受けることは難しくなります。

 

そのため虫歯のリスクだけを考えると、当院が成人の方によく使う矯正装置(SH装置 就寝時だけ入れている装置です)よりは虫歯リスクは高くなります。

 

マウスピース矯正の欠点

①すべての歯並びに有効ではない、かつ時間がかかることがある

どんな歯並びの治療にも使えるわけではありません。軽度のものならマウスピースで改善できることが多いですが、難易度が中度から重度のものは、やはり成人の場合ですとマルチブラケットなどのワイヤー矯正の方が優れます。

 

さらに、ワイヤー矯正よりは矯正治療終了まで時間がかかることが多いです。

 

②マウスピースを長時間いれていないといけない

基本的に歯を磨くときと飲食の時以外は装着していないといけないと思って下さい。飲食時以外ずっと入れているということに抵抗があったり、無理だと感じる方にはいくらマウスピース矯正の症例だとしても向かないかもしれません(そういう方には上にあげたSH装置のほうがいかもしれません)。

 

上に書いた通り、マウスピースを入れているということ自体はまず気づかれません。ただマウスピースをつけたままコーヒーなど色のついたものを飲むと、マウスピースの中にそれが入ってしまいます。そうなると見た目が変になってしまいます。そうならないようにするためには飲む時には外した方が無難です。

 

③診断に時間がかかる

もしマウスピース矯正に興味を持った場合、まず資料採得から始まります。歯の模型やレントゲン写真を撮り(これについてはマウスピース矯正のシステムによって異なってきます)、それらを郵送すると同時に患者様のデータをパソコン上で我々が作成し、データを送信する必要があります。

 

診断結果が届くのがおおよそ3~4週間、それを患者様に説明し希望に添えず再度別のパターンで診断を希望された場合また同じ日数が必要になってきます。

 

現時点では1つの資料で数パターンの分析をしてくれる会社はおそらくないと思います。

 

 

はっきり言ってしまいますが、マウスピース矯正は全ての歯並びの治療に適応できるわけではありません。矯正治療の中の1つの方法だと思って下さい。ですが、マウスピース矯正について興味がある方、話だけ聞いてみたい方、自分の歯並びをマウスピースで治せるかを聞きたい方・・・、そんな方はぜひ一度当院の矯正分析診断を受けてみてはいかがでしょうか。

 

診断させていただければマウスピース矯正が可能なのか、もし難しいならどのような矯正治療が当院から提供できるのか、などを説明させていただきます。

 

 

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セミナーのお弁当です。なかなか美味しかったです。