マタニティ歯科
- Q歯科治療をしても大丈夫?
- A通常の歯科治療は基本的に安全ですが、妊娠初期(1~4か月)は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、緊急性の低い治療は安定期(妊娠5~7か月)に延期することがおすすめされます。ただし、緊急の治療が必要な場合は適切な処置を行います。
- Qレントゲン写真は大丈夫?
- A通常の歯科用レントゲンは微量の放射線しか使用せず、口腔内から子宮までの距離も遠いため、胎児への影響は極めて低いです。さらに、鉛の防護エプロンを着用し、デジタルレントゲンを使用することで、安全性が高まります。
- Q麻酔は大丈夫?
- A一般的な局所麻酔は母子に影響を与えないことがほとんどです。ただし、妊娠後期(8か月以降)では早産のリスクがあるため、緊急の治療以外では麻酔を使用せず、応急処置にとどめることがあります。
- Q飲み薬は大丈夫?
- A原則として飲み薬は控えるべきですが、症状に応じて必要な場合、安全性が高く母乳に影響の少ない薬を最小限にとどめて使用することがあります。
- Q授乳中に歯科治療をしても大丈夫?
- A授乳中でも一般的な歯科治療は安全です。ただし、出産後1か月は体調が安定しないことがあるため、応急の治療に限定することがあります。
- Q授乳中にレントゲン写真は大丈夫?
- Aレントゲンは母乳に影響を及ぼしません。
- Q授乳中に麻酔は大丈夫?
- A麻酔の使用は授乳中に問題ありません。麻酔の成分は母乳にほとんど移行しません。
- Q授乳中に飲み薬は大丈夫?
- A授乳中のお母様は飲み薬を使用する場合、生後3か月未満の赤ちゃんに影響を与えない薬を選び、摂取後5時間以上経過すれば母乳への影響はほとんどありません。安全性の高い薬を使用することが大切です。
わだち歯科ではマタニティ歯科にも力を入れております
妊娠中や妊娠を希望している方は、マタニティ歯科を受診することが重要です。歯周病は日本人の約80%が罹患していると言われ、歯周病菌は血液に入り込み、全身疾患の原因となったり、胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中の口腔ケアは非常に重要です。
妊娠中は麻酔などの治療が控えられることがあるため、妊娠前にしっかりと歯の治療を受け、口腔状態を健康的な状態に保つことが大切です。これにより、妊娠中に歯周病のリスクを軽減し、お子様や母親の健康をサポートできます。口腔から始まる妊娠の準備をするのがマタニティ歯科の役割です。
妊娠によるホルモンバランスの変化
唾液の粘度が高くなり、自浄効果が低下するため、口腔内の汚れが溜まりやすくなる。
食べつわりにより、食事の回数が増えるため、口腔内の細菌の活動が活発になり、虫歯のリスクが増加する。
つわりがひどくなると、歯磨きをするだけでも気持ち悪く感じることがあるため、歯磨きが不十分になり、口腔内環境が悪化する可能性がある。
妊娠に伴って女性ホルモンが増加することで、歯周病になりやすく、歯ぐきの炎症や出血などの症状が現れることがある。
妊娠中の口腔ケアが非常に重要であり、歯磨きや歯科受診を怠らず、口腔内の健康を維持することが大切です。
また、口腔内の変化に気付いた場合、歯科医に相談し、適切なケアを受けることが推奨されます。
妊娠中によく見られる口腔内のトラブル
妊娠性歯肉炎(妊娠性歯ぐき炎)
妊娠初期に女性ホルモンの変化により、歯ぐきが炎症を起こし、腫れや出血が生じることがあります。
注意が必要で、歯周病の進行を防ぐために歯磨きや歯科受診が重要です。
妊娠性エプーリス
妊娠中に歯ぐきにしこりやコブのような腫瘤ができることがあります。
出産後に自然に消えることが多いですが、気になる場合には歯科医に相談しましょう。
虫歯と歯周病
つわりや嘔吐などの症状により、口腔内の酸性環境が増加し、歯の表面が溶けやすくなります。
このため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。定期的な歯科受診と適切な口腔ケアが大切です。
妊娠中の虫歯や歯周病の予防
歯磨きをこまめに行う
食事後や就寝前に歯を磨くことは重要です。
歯ブラシとフッ化物入りの歯磨き剤を使用し、歯の表面や歯ぐきを丁寧に磨きましょう。
歯と歯の間の隙間にも歯ブラシを使って汚れを取り除きます。
水分補給をこまめに
妊娠中はつわりや嘔吐が起こりやすく、口腔内が乾燥しやすいです。
こまめに水分を摂り、口の中を潤しましょう。
ただし、砂糖やカフェインの多い飲み物は避けましょう。
ガムを噛む
糖分を含まないキシリトール入りのガムを噛むことで、唾液の分泌を促進し、口腔内の洗浄作用を高めます。
これにより細菌の増殖を防ぎます。
歯科医院でクリーニングを受ける
定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けることで、歯の表面から歯石や汚れを取り除きます。
歯科医師による専門的なケアが口腔内の健康を保つのに役立ちます。
妊娠中の歯科治療を受けるタイミング
妊娠初期(1~4ヵ月)
妊娠初期は胎児の発育に影響を及ぼす可能性があるため、緊急性の高い症状以外は治療を避け、応急処置や痛みの軽減などの対症療法を行います。
切迫流産のリスクが高まっているため、できるだけストレスを避け、安定期に向けて経過を観察します。
妊娠中期(5~8ヵ月)
妊娠中期に入ると、通常の歯科治療がほとんど可能です。大掛かりな処置を除き、様々な治療を行うことができます。
妊娠初期に応急処置で対処していた問題がある場合、この時期にしっかりと治療を行います。
妊娠後期(9ヵ月~)
妊娠後期に入る前に治療を完了させることが理想的です。
急なお産で治療が中断される可能性があるためです。
治療が完了できなかった場合、産後に治療を再開または続行することが考えられます。
妊娠中の歯科治療については、妊婦さんの体調や症状、治療の緊急性によって異なるため、歯科医との相談が重要です。
また、妊娠中の治療に関するリスクと利益を詳しく説明してもらい、安心して治療を進めることが大切です。
マタニティ歯科Q&A
わだち歯科クリニックでは、妊娠中の方・授乳中の方に安心して歯科治療を受けていただけるよう「マタニティ歯科」に力を入れております。
丹羽郡・江南市・犬山市で妊娠中・授乳中の方でも安心して通える歯科医院をお探しの方はぜひ、当院までお気軽にご相談下さい。