矯正治療は、いつから?

   

歯並びが悪いということは、見た目だけの問題ではありません。

 

歯並びの程度にもよりますが、歯並びが良くないことで他にも様々な悪影響を及ぼすことがあります。

 

例えば歯並びが悪いと歯ブラシがしにくく、虫歯歯肉炎歯周病)になりやすくなってしまいます。

 

他には食べ物を噛みちぎったり噛んだりしにくく、胃腸にも良くない(負担をかけすぎてしまう)ことも起こりえます。

 

あとは歯並びが悪いとそれをコンプレックスに感じて、大きな口を開けて笑えなかったり・・・・。

 

まだまだ他にも、また一例をあげますが、出っ歯の程度によっては転んで顔を打ったりしたら、唇を怪我したり切りやすい傾向があるとも言われます。

 

また転倒して前歯が折れたりもしやすいです。永久歯を折るとその後の処置が大変なこともあります。

 

矯正治療と聞くと、見た目を良くすることだけに目が行きがちになってしまうかもしれません。

 

でも見た目だけでなく、口の中の状態を機能的にも改善することで、歯だけでなく全身の問題を防いだり直したりすることも目的としています。

 

お子様の歯並びは大丈夫ですか?

 

歯並びを治すのにお勧めの年齢は?

 

歯並びの治療(矯正治療)については、治療する歯科医師によって見解が異なると思います。例えば矯正治療開始時期であったり用いる矯正装置であったり・・・。

 

なので信頼できるかかりつけ歯科医がいれば、その先生に遠慮なく聞いてもらった方がいいと思いますし、いろいろな歯科医師の意見が聞きたければ、近隣の歯科医院へいくつか話を聞きに行っていただいても良いのでは、と思います。

 

基本的に当院では歯並びの相談は、可能なら何件か歯科医院を受診して一番良さそうだと感じるところで始めることを推奨しています(よろしければその1件に当院も含めて下さい)。

 

個人的にはおおざっぱな説明かもしれませんが、お母様含めてそのお子様のご身内の方が「歯並び変じゃない?」とか「この歯並び大丈夫かなあ」「このまま放っておいてもいいのかしら??」と思った時が矯正治療の開始時期かと思っています。

 

お子様の歯並びの相談は当然いろいろなケースがあるのですが、そのうち当院で多い相談の1つとして『前歯の永久歯がはえてきて、その並びがガタガタしてて(重なり合っている)、見た目が気になります』というのがあります。

 

この相談内容であれば、その答えはわだち歯科クリニックとしては「一度早急に診断をさせて下さい」。

 

時々いらっしゃるんです、「お兄ちゃんが小学校3年生から始めたから、弟はまだ幼稚園児なので大丈夫」とか「同じクラスの○○君が近所の歯科医院で“様子を見ててまだ大丈夫だと言われたから”うちの子も大丈夫」・・・・・。

 

こういう考えは間違っています。やめてください。

 

歯並びは人それぞれ違います。兄弟でも歯並びが似ているかもしれませんが、全く同じはずはありません。ましてや同じクラスの○○君とは間違いなく状態は全く違っています。

 

歯並びによっては早く矯正治療という形で介入したほうがいいことも当然あります。

 

少し様子を見てても(他の永久歯が出てくるのを待っていても)いい場合もあります。

 

ただお願いしたいのが、≪保護者の方が、疑問や心配に思ったときにまず必ず歯科医院を受診し相談をしてください≫ ということです。

 

低年齢の場合、少し成長(口の中のことだけでなく、心身の成長も含みます)を待つこともあります。

 

ただ、歯並びをしばらく様子を見るという場合、 ≪どのタイミングまで様子を見る≫ かをしっかり説明させてほしいと思っています。

 

何となく訳も分からず放置してて、矯正治療が大変になる、なんてことは我々にとってもそしてお子様と保護者の方にとっても何一ついいことはありませんし、避けたいことです。

 

 

前歯だけの問題であれば早いうち(症状が軽度のうち)に始めて、できるだけ短期間に終えてしまいたいと考えています。

 

前歯だけの問題なら、『犬歯(前歯から数えて3番目の歯のことです)が乳歯から永久歯に変わってしまう前に治療を始め、そして変わる前に終えてしまう』ことを推奨しています。

 

犬歯が永久歯に変わってしまった後に前歯の歯並びを治すとなると、もちろん治療は可能ですが、矯正治療の難易度が格段に高くなるケースが多いためです。

 

矯正治療の費用も矯正治療の期間も、犬歯が永久歯に変わる前と後では大きく変わってしまうことが多いです。

 

乳犬歯があとどのくらいで抜けるかというおおよその目安も、レントゲン写真を撮影すれば判断が可能です。

 

具体的な年齢を言うなら、

 

5~9歳(特に6~8歳)

 

が矯正治療の開始としてベストであることが多いと、毎日矯正治療や歯並び相談をしていて感じています。

 

※上記年齢よりも早く始められるなら始めたほうが良い場合もありますし、9歳を超えたら矯正治療ができないわけではもちろんありません。

 

矯正治療を子供が嫌がる場合

 

次に、矯正治療をお子様が嫌がる(怖がる)場合について少し書いてみます。

 

原則としてお子様が嫌がっている場合は、あまり矯正治療は始めない方がいいと当院では考えています。

 

矯正装置を作っても本人が入れなければ、せっかく保護者の方がお子様のことを考えて装置の料金を払っても、それが無駄になってしまいます。

 

ですが最初はお子様が嫌がっていても、歯並びのどこが良くないのかだとか、矯正治療を行う場合の開始時期や治療期間、使用する矯正装置について説明を聞く事で、治療の必要性を理解し、治療に前向きになることも多々あります。

 

矯正相談の結果、最初はあまり乗り気でなかったのに積極的に矯正治療を開始し、頑張っているお子様も当院ではたくさんいます。

 

子供の可能性はスゴイと思います。

 

まずは我々歯科医療従事者とお子様と保護者の方とで、しっかりとお話することが矯正治療に抵抗を持っているお子様には重要ではないでしょうか。

 

ただ間違いなく言えることは、歯科医院に慣れている子供ほど矯正治療がスムーズに始められ、続けられます。

 

だからこそ当院では小さい頃からフッ素塗布でも歯の健診・お掃除でも、定期的に歯科医院に通うことを推奨しています。

 

「自分の子供の歯並びが悪くならないようにしたい」「子供の歯並びが悪くならないように、小さなうちからできることはやってあげたい」

 

と感じる保護者の方は、なおさらです

 

歯並びは、早いうちに手を始めたほうが簡単に治せることが少なくありません。

 

相談したら矯正治療を始めないといけない・・・・、なんてことは無いと思います。

 

少なくても当院ではありません。

 

適切な矯正治療の開始時期を確認するだけでも、安心できませんか??

 

「あれ、なんか変かな」

「これって大丈夫なの?」

 

と感じた時にそこで放置をせず、まずは一度歯科医院を受診してみて下さい。

 

ちなみにわだち歯科クリニックでは、矯正の簡単な相談は無料でさせていただいています。

 

 

 

 



医療法人エボシライン わだち歯科クリニック:https://wadachi-dent.com/

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