矯正治療を永久歯が揃うまで待つ意味は、ありません。

投稿日:2018年5月2日

カテゴリ:子供の歯と歯ならびのおはなし

※今日のブログは、過去のブログを加筆修正したものです。

 

 

「子供のこの歯並び、様子を見ていていいですか?」

 

と、とてもよく聞かれます。

 

実際先日も保護者の方に「子供の歯並びは、永久歯が全部そろうまで待ったほうがいいですよね?」と聞かれたので、この内容でブログ更新です。

 

 

 

 

永久歯が揃うまで待ったほうがいい と思う理由は何ですか?

 

この《永久歯まで待ったほうがいい》と考える保護者の方は、なぜそう考えるのでしょうか?

 

たくさんの矯正治療をしていますが(歯並びの相談を含めて)、そう考えるのには大きく2つの理由かな、と思っています。

 

①永久歯が揃うまで矯正治療ができないと思っているから

 

②待っていれば、良くなる可能性があると思っているから

 

この①②を順に説明していきます。

 

 

① 永久歯が揃うまで矯正治療はできない?!

 

永久歯が生え揃うまでは矯正治療の方法が無い、、、というのは昔の時代の話です。

 

昔に比べ歯科医院及び歯科治療は、だいぶ変わっています。

 

それは矯正治療もそうなのです。

 

今では1次矯正といって、永久歯が完全に揃う前(つまり乳歯と永久歯が混合している幼稚園高学年から小学校中学年の間)に矯正治療を始め、永久歯が揃うまでにある程度きれいに整えてしまう方法もあります。

 

わだち歯科クリニックでもこの1次矯正に力を入れています。

 

 

1次矯正の良いところ

 

1次矯正の良いところは沢山あります(たくさんあるから当院でも力を入れています)。

 

まず何より“歯を動かしやすい”

 

永久歯が出ている途中なので、完全に出終わった状態よりも弱い力で歯が動きます。

 

だからこそ取り外し式の矯正装置やマウスピース型矯正装置でも動かすことが難しくないんです。

 

簡単な装置で歯を動かすことができ歯並びが良くなれば、お子様も大変ではありません。

 

そして、針金(ワイヤー)を用いる矯正治療(2次矯正とも言います)より費用面でもかなり抑えることができます(2次矯正の1/2~1/3くらいの費用で済むことが少なくありません)。

 

1次矯正はいいこと尽くしのように感じるかもしれませんが、欠点もあります。

 

まずは、誰でもできるわけではないということ。

 

歯並びの程度によっては1次矯正では対応困難ということもあります。

 

そして1次矯正で当院が最も大切だと考えているのが、矯正治療を始めるタイミング

 

タイミングを逃すと1次矯正では限界が出てきます

 

だからこそ、子供の歯並びを見て気になることがあれば些細なことでもまずは見せて下さい。

 

 

②待っていれば良くなる可能性がある!?

 

待っていても良くなる可能性は0ではないと思います。

 

ですが極めて低いと思います。

 

だからこそ気になることがあれば歯科医院でまずは相談し、どうするかを話し合って下さい。

 

年齢的に≪経過観察≫ということも無くはありません。

 

ですがその場合は、どのタイミング(時期)まで経過観察でも良いのかをきちんと説明を受けて下さい

 

当院に矯正相談で来院される方の中に、「他の歯医者さんでまだ様子を見ていていいと言われたけど、心配で・・・」とおっしゃる方がよくいます。

 

そういう方に、「いつまで待っていてもいいか、そのクリニックで説明はありましたか?」とお尋ねすると、まずそこまでの説明すら受けていません(もしかすると患者さんが忘れてしまっているのかもしれませんが)。

 

明確な説明を受けていない方がほとんどです。

 

 

話がそれましたので戻します。

 

永久歯が生え揃ったら歯並びがきれいになるかもしれないと期待して待つということは、小学校時代に算数の成績が悪い子が、何もしないにも関わらず中学校入学した途端に(算数が数学になったら)、いつの間にか成績優秀になることを期待して待つようなものだと思います。

 

算数が苦手でテストの点数が悪いなら、どうしてなのかを親なら考えませんか?

 

・どこでつまづいているのか

・そもそも単純に勉強する時間が足りなさすぎるのか

 

そしてその原因が分かれば、原因に対してどうするかを考え、行動しませんか?

 

・家での勉強時間を増やす

・塾に行く

 

 

歯並びも一緒では無いでしょうか。

 

歯並びが悪い原因があるはずです。

 

親の遺伝だから・・・、というのは実際ほとんどありません。

 

親の遺伝が原因での歯並びの不正・異常は2~5パーセント程度です。

 

幼稚園から小学校中学年くらいまでは、ほとんどの場合が普段の呼吸・嚥下・姿勢が原因で、その結果が歯並びに出てしまっています。

 

なら、その原因を改善していきませんか?

 

 

ぜひ定期的に 歯科医院で歯並びのチェックも受けましょう

 

 

矯正治療をするかどうかは費用の問題もあるので、自由に考えて下さればいいと思います。

 

ですが、現状の歯並びについて悪くなった原因を含めて、説明だけでも受けてみてはいかがでしょうか。

 

「もっと早くに知っていたら、ここまで様子見なかったのに・・・」

 

となってしまうのが一番かわいそうだと思います。

 

「あと1年早く来てくれたら、簡単に治せたのに・・・」

 

こういう風に感じることが、残念ですが少なくありません。

 

 

ぜひ定期的に歯科医院を受診する習慣をつけて下さいね。