妊娠中の方へ ~重度歯周病と早産の関係~

投稿日:2018年4月25日

カテゴリ:大人向けの歯のお話 赤ちゃん子育てヒント

今後妊娠や出産を考えている(予定している)女性の方で、歯科医院へ足が遠のいてしまっている方はぜひ一度、歯科健診をお近くのクリニックやかかりつけの歯科医院でしてみてはいかがでしょうか。

 

妊娠した後の歯科治療(虫歯治療であったり抜歯処置であったり)では、多くの処置内容は特に問題なく従来通り行えるのですが、飲み薬には慎重にならなければなりません。

 

出産後(授乳期)の歯科治療では妊娠中の方と同様、使用できる飲み薬に限りが出てきます。

 

あと、お子様をご身内の誰かに預けることができない(ご身内に赤ちゃんの子守りを頼める人がいない)場合、お母様の治療が大変なこともあります。

 

なので、何も制約の無い時に早めのチェックをされることをおススメします

 

 

妊娠時の歯周病のリスク、ご存知ですか?

 

歯周病が早産や流産の原因になることがあることは、ご存知でしょうか。

 

妊娠中は膣が細菌感染しやすくなっているため、膣から細菌が子宮や胎盤に入ったり、母体の血液を介して細菌が子宮や胎盤に運ばれたりすることもあると言われています。

 

歯周病は、口の中の歯周病の原因菌による細菌感染によるものなので、この細菌が母体の血液を介して子宮内感染を起こす可能性があります。

 

可能性としてはあまり多くはありませんが、それでも妊婦さんはご自身のお口の中の細菌の状態には気を配る方がいいと思います。

 

小さなお子様の虫歯は、お母様から虫歯の原因となる細菌がうつることは多々あります

 

産まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌は存在しません

 

口うつしで使用したスプーンや、あまりしないと思いますが共有した歯ブラシでうつりやすくなります。

 

かと言って過度に神経質になるのは良くないと、当院では考えています。

 

お母様と赤ちゃんとの大事なスキンシップです。

 

あまり神経質になりすぎず、小さなお子様をお持ちのお母様は、虫歯があればきちんと治療を済ませ(可能なら妊娠中に、さらに欲を言えば妊娠する前に)、ご自宅の歯ブラシも丁寧に行って下さい。

 

大切なお子様のためです。虫歯菌をうつす可能性を減らすためにも、お母様だけでなく、ご家族全員で意識を高めることを推奨します。

 

 

ちなみにですが、重度の歯周病が低体重児が生まれてくるリスクや早産のリスクがあるという事実を知っている妊婦さんはどのくらいいらっしゃると思いますか?

 

とあるところで見たデータによると、妊娠中のお母様の約35%がこの事実を知っているそうです。

 

この『35』という数字をどう思われますか?

 

「結構みんな知ってるんだなあ・・・」と思われますか?

 

「10人中3人くらいしか知らないんだ・・・」と思われますか?

 

ボクとしては立場上後者の方の考えをどうしてもしてしまいます。

 

大切な赤ちゃんにいろいろなリスクが発生する可能性が高くなるわけですから、もっともっとこの事実は知って欲しいと思います。

 

でも35%という事実については、なにも妊娠中のお母様方は悪くありません。

 

こういう情報を充分に提供できていない医療従事者側に問題があると思います。

 

その医療従事者の中には当然歯科医師も含まれます。

 

わだち歯科クリニックでは、来院していただいている方いない方関わらず、地域の皆様にいろいろな歯やお口の中の情報を発信していきたいと思っています。