矯正治療で顎を広げるとは?

   

矯正治療で顎を広げる、と我々はよく表現します。

 

そのことを少しでもイメージしていただくために、例を用いながら今日は説明をしてみたいと思います。

 

「出てきた下の永久歯の前歯が重なり合って、歯並びがガタガタしています」

 

当院で一番歯並び相談で聞く質問です。

 

この下の前歯(乳歯)4本を例として説明しますね。

 

 

今、下の前歯(乳歯)が出ています。

 

その乳歯が抜けた後に、その乳歯よりも大きな永久歯が出てきます。

 

だから乳歯の歯並びがぎちぎち(キュンキュン、つまり乳歯と乳歯の間に全く隙間が無い状態)だと、永久歯の歯並びは乳歯の時よりもいっそうぎちぎちになりやすくなります

 

ここで、顎=ベンチ  1本の乳歯=1人の子供  とします。

 

ベンチに4人の子供が今座っています。今の時点でベンチにはもうこれ以上、たとえ子供ですら座れません。

 

その4人の子供がベンチから離れ、そこにそれぞれ4人のお母さんが子供が座っていたところに座ろうとしたら、とっても窮屈ですよね。

 

全員座れない可能性も高いと思いませんか?。

 

その場合どうすれば良いでしょうか???

 

お母さんが子供の体重までダイエットする、なんて言わないで下さい(笑)

 

方法としては2つ、ではないでしょうか。

 

①座る人数を減らす

 

座るお母さんの人数を減らせば、残りのお母さんは座れることができるかもしれませんよね。

 

今まであったベンチに、4人のお母さんではなく3人だけが座るということです。

 

ちなみにこの発想が、マルチブラケット矯正(歯に金属のワイヤーや針金をつける矯正)と呼ばれるものです。

 

マルチブラケット矯正は、永久歯を抜いてスペースを(意図的に)作り、そのスペースを利用して針金の力で歯を動かして歯を並べます。

 

ベンチの例えなら、ベンチに座っている人を減らすという発想だと思いませんか?

 

人数が減れば問題無くベンチに座れます。

 

1人(歯を1本)減らしてもベンチに座れない(歯が並ばない)のなら、2人減らす(2本抜歯する)ということになります。

 

 

②ベンチを大きくする

 

顎を広げるということは、このイメージになります。

 

乳歯(子供)より大きな永久歯(お母さん)が出ても、顎を大きくすれば(ベンチを大きいものに変えれば)問題を解決できます。

 

今より大きな歯が出てきても、顎(ベンチ)を大きくして充分スペースがあれば、問題無く並ぶというわけです。

 

当院では虫歯でもない永久歯は、できる限り抜きたくないと思っています

 

抜歯を伴う矯正治療は仮に歯が並んだとしても、顎そのものが小さくなり、将来的に歯並びが仮に良くなったとしても身体全身に及ぼす影響も少なくないと考えていて(後日そのことについてはまたブログで書きたいと思います、忘れていなければ・・・(-_-;))、当院としてはお子様自身へも、そして歯へも負担の少ない矯正治療の方法をお勧めしています




今日のベンチとお母さんの例え、どうでした?

 

イメージわいたでしょうか??

 

個人的には今回はうまい表現できたと、大満足しています(#^.^#)

 

 

 



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