痛くない虫歯

投稿日:2017年11月24日

カテゴリ:大人向けの歯のお話 子供の歯と歯ならびのおはなし

わだち歯科クリニックは毎日多くの方が初診で健診に来てくださいます。

 

当然健診なので、口の中を診させていただき、虫歯があればご説明させていただきます(必要であれば、実際の虫歯の状態をカメラで写真を撮り、お見せして説明します)。

 

そういった説明の後に時々言われる言葉があります。

 

「全然痛み無いのですが、虫歯ですか?」

 

この、痛いから虫歯・痛くないから虫歯ではない、という発想・考えは極めて危険です。

 

今日はどうして良くないのかを書いてみたいと思います。

 

 

痛みがある虫歯とは?

 

わだち歯科クリニックでは、できる限り神経を取らない治療を心がけていますし、かつ推奨しています。

 

その理由は《神経を取った歯は、歯の寿命が短くなるから》です。

 

歯の寿命が短くなるとは、今後神経が残っている歯に比べて、将来的にいづれ抜歯になる(抜歯しなければならない)可能性が極めて高いということです。

 

ほとんどの場合が歯の神経を取った時から15~25年で抜歯になります

 

※この15~25年を伸ばす方法は、後日別のブログで書きます。

 

だから歯の神経を取ったということは、抜歯までのタイムリミットが始まったということになります。

 

このタイムリミットをスタートさせないためにもできる限り歯の神経の保存を考えています。

 

ですが残念ながら歯の神経を取らなくてはならないことは、あります。

 

虫歯が大きく、虫歯の細菌が歯の神経まで到達してしまった時です。

 

細菌が歯の神経まで到達すると、どうなるか。。。強い痛みが出ます。

 

つまり虫歯で痛み・症状が強ければ強いほど、歯の神経が虫歯の細菌で感染してしまっているということになります。

 

なので

 

歯が痛くない=虫歯は無い のではなく、

 

歯が痛くない=歯の神経まで到達しているような大きな虫歯がある可能性が低い だけ です。

 

そこは誤解しないようにしてくださいね。

 

 

健診の意味って??

 

健診の目的とは何でしょうか?

 

わだち歯科クリニックは、 《現状を知る》 ことだと思っています。

 

虫歯に関しては、虫歯はあるのか、全く無いのか。そして虫歯があった場合、治療が必要なのか経過観察でも大丈夫なのか。

 

そしてもし“かかりつけ歯科医院”があるのなら、そこで健診をし続ければ、健診が“定期検診”になります。

 

定期検診の良いところは、“今までのデータがその歯科医院に蓄積されている”というところにあります。

 

例えば初めて来てくださった方でも、口の中を見てレントゲン写真を撮れば、どの歯に虫歯治療がしてありどの歯が歯の神経を取っているかは分かります。

 

でもどういう経過で歯の神経を取ったのか、虫歯のために歯の神経を取ったのならどのくらい大きな虫歯があったのかは分かりません。

 

それに歯の神経を何年前に取ったかは分かりません。

 

よく患者さんに「何年前にこの歯は神経取ったかご記憶ありますか?」と尋ねます。

 

ほとんどの方が答えられません。

 

「2~3年前くらいかな」

「5年は経ってると思うけど10年は経ってないと思う」

 

なかには、歯の神経を取ったことすら分かっていない(記憶に無い)方もいらっしゃいます。これは治療をした我々歯科医院側の説明が良くなかったのかもしれませんが・・・。

 

ですが、かかりつけの歯科医院ならこういうことも全て分かります。

 

過去がどういう状態なので、その結果今がどうなのか。

 

今がどうだから、未来はどこをどういう風に注意したほうが良いのか。

 

そのように見ていくことができます。

 

そこが、かかりつけ歯科医院を人生の中で作る大きな意味でないでしょうか。

 

 

もし歯科医院から1年以上足が遠ざかっている方がいらっしゃれば、ぜひまずは健診に行ってみてはいかがでしょうか。

 

そこで虫歯があるかをチェックしてもらい、痛くない虫歯でも必要であれば歯の神経を取らずに治せるうちに通院して終えてしまいましょう。

 

子どもの場合は定期的に歯並びのチェックをすることで、矯正治療をしやすくもなりますよ。

 

今日はこの辺で・・・。

 

少しでも参考にして下されば、嬉しいです。