レントゲン診査

投稿日:2016年9月19日

カテゴリ:大人向けの歯のお話

今日は、歯科医院で撮影するレントゲン写真について、です。

歯の健診で歯科医院を受診した時に、お口の中のレントゲン写真を撮影したことがある方も多いのではないでしょうか。レントゲン写真を撮影する目的はたくさんあります。今日はその目的を書いていきます。

 

 

img_4053_r

 

 

虫歯の有無の確認

視診(目で虫歯のチェックをすることです)で虫歯の確認ももちろんしますが、目では分かりづらいところもあります。

 

歯と歯の間はレントゲン写真があったほうが、より正確に診断ができます。

 

他に昔装着した金属の中が虫歯になっていないかどうかは、レントゲン写真があったほうが良いと思います。金属の中の虫歯が大きい場合は、お口の中に入っている金属の周りが黒っぽくなっていて分かることもありますが、目だけの判断では難しい事も多々あります。

 

金属の中は残念ながら虫歯になりやすい場所になってしまいます。当然金属の中は歯ブラシでも磨けませんし、歯科医院で定期的にメンテナンスをしていても、金属の中は掃除できません。特に保険治療で用いられる金属は、細菌が蓄積しやすいという論文データもたくさんあります。その細菌が原因で虫歯になりやすいのです。

 

ちなみに、当然ですが定期的にメンテナンスをしていた方が、金属の中が虫歯になる確率は圧倒的に下げる事はできます。なので、金属がお口の中にたくさん入っている方こそ歯科医院で定期的にメンテナンスをする習慣をつけてください。

 

歯槽骨(しそうこつ:歯を支える骨の事です)の状態の確認

 

メンテナンスを定期的にしている方でも、時々はレントゲン写真で歯槽骨の変化が無いかを確認していった方が良いです。

 

歯周病とは、歯ぐきの病気ではありません。歯槽骨が歯石が原因で、溶けて無くなって病気です。歯槽骨が無くなっていく=歯を支える骨が無くなっていく=歯がグラグラしてくる=歯が抜けてしまう、とつながっていきます。

 

なので自覚症状が無くても定期的にはレントゲン写真を撮影し、過去と現在の骨の位置状態を確認して、もし歯周病が進行していることがあれば早期発見し、しっかり説明を聞いたうえで早期治療(早期対策)してください。

 

歯の根っこの先端の確認

 

歯の根っこの先端に膿がたまってきていないかを確認します。

 

過去に歯科治療で、歯の神経を取った歯は、残念ですが後々に感染しやすくなってしまいます(だから当院では歯の神経はできる限り取らないことを考えています) 。神経を取ってしまった歯は、今後栄養が一切行かなくなってしまうからです。それに伴い感染しやすくなり、程度により膿がたまり、レントゲンに写ってきます。

 

なので、過去に歯の神経を取った事のある方は、定期的に歯科医院でチェックを受けることをお勧めします。そして金属がお口の中にたくさん入っている方同様に、歯科医院で定期的にメンテナンスをする習慣をつけ、細菌が繁殖しにくいお口の中の環境維持を心がけてください。

 

顎関節の確認

 

顎関節(顎の関節)の状態の異常もレントゲン写真から分かることもあります。顎関節症の方は、左右の顎関節の状態が大きく異なることもあります(顎関節症については、また今後書かせていただく予定です)

 

腫瘍の有無の確認(滅多に見られません)

 

腫瘍がある場合、とても特徴的なレントゲン所見が見られます。

 

 

今日はこの辺で。

 

レントゲン写真については、今後ブログで子供の場合のレントゲン診査レントゲンによる放射線被ばくについて後日書かせていただきます。