指しゃぶりと歯並び(その1) ~歯並び相談は、わだち歯科クリニックへ~
今回は、赤ちゃん・子供の『指しゃぶり』について書いてみます。
指しゃぶりと一言で言っても、お子様の年齢や指しゃぶりの仕方や回数(頻度)も考慮して対応をしていく必要があります。
あとはもちろん、今現時点での歯並びも、です。
新生児の指しゃぶりは、母乳を吸うための本能的・反射的な行動です。
また乳児の指しゃぶりは、手と口の協調運動でもあり口の発達には欠かせないトレーニングでもあります。
赤ちゃんの不安な気持ちを落ち着かせる役割もあるため、幼児期前後までの指しゃぶりは生理的なものとしてとらえ、問題視する必要はあまり無いことが多いです。
ただ、3歳以上のお子様は少しづつ指しゃぶりを止めていくと良いです。
指しゃぶりの程度によりますが、歯並びやかみ合わせにも悪影響を及ぼすことがあります。そうならないように指しゃぶりを無くすようにしていきたい年齢です。
指しゃぶりの原因やその子にとって指しゃぶりがどのような意味を持つのかを探り、お子様の成長発育により良い対応の仕方を考えていくことができるといいですね。
指しゃぶりの原因
指しゃぶりは吸啜反射(きゅうてつはんしゃ 何でも吸いたい本能みたいなもの)の1つや、その代償として指を吸い始めて習慣化したものが多いとされています。
疲れていたり不安や緊張がある時、寝る前やテレビを見ている時など、ぼんやりしている時に指しゃぶりをすることによって精神的満足感を得るための手段として覚え、それが継続したもの、つまり単なる癖としての指しゃぶりがこのパターンにあたります。
また上記以外にも寂しさや親の気を引きたいというサインであったりすることもあります。
どうして指しゃぶりをしているのか・・・、考えてみる必要もあるのかもしれませんね。
続いて指しゃぶりが歯に与える影響について書いてみます。
〇歯並びに悪影響を与える恐れがあります
(例)
・上の前歯と下の前歯が噛んだ時に当たらない
・上の前歯が出っ歯のようになる
・下顎が後方へ押しやられる
・上の歯列が狭くなる
〇顔や口元に影響を与えることがあります
(例)
・口元のしまりが無くなる
〇言葉の発音に影響を与えることがあります
〇前歯で噛み切れない、ものを飲み込む時に舌を突出させてしまうことがあります。
指しゃぶりが歯並びや口の機能、見た目に及ぼす影響はたくさんあります。
ただその問題だけを気にするのは良くないと思います。
お子様の気持ちを置き去りにしてはいけないと思います。
段階を経ず無理やり指しゃぶりをやめさせることは、時には別の問題を引き起こすことだってあるのではないでしょうか。
次回、この続きを書きます。
次回は実際指しゃぶりをしている子供に対しての対応方法をまとめてみます。
きっと保護者の方は、今日のブログ内容よりそちらの方がご興味ありますよね??
今日はこの辺で。。。
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