歯槽膿漏(歯周病)を薬で治す

   

日本人の約8割が罹患している歯槽膿漏歯周病)を飲み薬を使って治療する(治す)という方法があります。

 

今日は歯周病を薬で治す歯周内科治療について書いてみます。

 

歯周内科とは歯周疾患を内科学的アプローチで治すという考えの治療法です。

 

内科に行く時を少し想像してみてください。風邪をひき、熱もあります。その時内科のクリニックではどのような手順で処置をしますか?まず風邪の原因を問診だけでなく必要な検査をして探ります。そして症状の説明を受け、会計時に薬をもらって帰る・・・・、こんな流れではないでしょうか。

 

当院が行っている歯周内科治療は以下のような流れになります。

 

①検査

 

初めて来ていただいた方はレントゲン撮影をし、歯を支える骨の状態の検査から行います。何度か来ていただいていて最近のレントゲン写真がある方はレントゲン診査は省きます。その後全体の歯ぐきの状態の検査をします。

 

 

②顕微鏡検査

 

歯周内科治療はこれが一番大切だと思っています。

 

磨き残しを特殊な顕微鏡(位相差顕微鏡 いそうさけんびきょう といいます)で検査をします。

 

磨き残しの中の細菌の状態を調べます。悪い細菌がどのくらいいそうなのか、どのくらい活発な状態なのかを確認します(細菌の量と活動度の検査です)。

 

 

③投薬

 

細菌の状況で薬を処方します。

 

主に使われる薬は2種類です。抗菌剤と専用の歯磨き剤です。両方使うときももちろんありますし、状態によってはどちらか片方ということもあります。

 

薬を使いながら口の中のお掃除(歯石取りや歯の表面についている細菌の除去)も同時進行で行っていきます。

 

 

④1~2週間後に来院

 

これは歯周内科を取り入れている歯科医院で異なりますが、当院ではという点で書かせていただきます。

 

当院では薬を使ってもらった後もう1~2回来てもらいます。服用後おおよそ1~2週間後に来院してもらい、再度顕微鏡検査を行います。細菌の状態が良くなっているか(悪い細菌が減っているか)を確認します。

 

良くなっていたら、その日からもう2~3週間後くらいに来てもらいます。薬を全く使わない状態で細菌がまた増えていないかを確認します。

 

そこで悪い変化が起こっていなければ一連の歯周内科治療は とりあえずは 終了です。

 

 

とりあえず、と書いたのは当然磨き残しがまたたまってしまえば細菌の状態も戻ってしまうからです。

 

ではどうすればよいか・・・、もうお分かりですよね。

 

定期的に歯科医院に通う必要があります。

 

最初の細菌状態が良くない方こそ定期的に歯科医院で掃除をしてください。

 

せっかく時間かけて歯周内科治療をしたのにすぐに戻ってしまったら、寂しいですよね。

 

歯槽膿漏(歯周病)が気にしている方は歯周内科治療を取り入れている歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。

 

あとちなみにですが、口臭が気になる方にも歯周内科治療は有効です。

 

今日はこの辺で・・・。

 

 



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