知覚過敏(冷たいものがしみる) の原因

   

冬になり水道水の水も冷たく感じているかもしれません。

 

歯磨きの後に口をゆすいだ時、その水がしみるようなことはありませんか?

 

冷たい水がしみるように感じる場合は、ぜひ年内に一度かかりつけの歯科医院で健診がてら診てもらうことをおススメします。

 

経過観察で良い場合もあると思いますが、手遅れになってしまわないように早めの受診の方が良いと思います。

 

冷たいものがしみる時、考えられること

 

冷たいものがしみるという「症状」があるのなら、当然その「原因」があるわけです。

 

その原因は人それぞれで、実際患者様のお口の中を診てみないと分かりません。

 

なので原因としてよくあるものを少し書いてみたいと思います。

 

虫歯

 

虫歯の大きさの状態によっては冷たいものがしみる(熱いものがしみる)という段階もあります。

 

その段階を過ぎてしまうと、何もしなくても(していなくても)痛い という最終ステージになっていってしまいます。

 

このステージの治療方法は多くの場合が歯の神経を取る治療をするか歯を抜く(抜歯です)かになってしまいます。

 

冷たいものがしみるというのは、虫歯が原因であるなら最終ステージに行く一歩手前なのかもしれません。

 

常々ブログなどで書いていますが歯の神経を取ると歯の寿命は短くなります

 

多くの場合が15年くらいで歯を抜かなくてはなりません。

 

そのような残念な結果にならないように、虫歯は早めに治療を済ませて下さい。

 

②歯周病(歯槽膿漏)

 

歯周病(歯槽膿漏)が原因でも歯がしみることはあります。

 

歯周病とは、これもよくブログで書いていますが歯を支えている骨(歯槽骨 しそうこつ と読みます)が溶けて無くなっていく病気です。

 

骨が溶けて無くなることで骨を覆っている歯ぐきが退縮(後退)します。

 

その結果歯の根っこが露出するようになります。

 

歯の根は刺激には弱い組織です。

 

その根っこの部分に、水(冷たいもの)という「刺激」が当たる結果、冷たいものがしみるような症状が出てきてしまいます。

 

治療法は、歯周病の状況(進行程度)によって様々です。

 

磨き残しを取り除くというような消炎処置(炎症状態を落ち着かせる処置)で改善することもあれば、露出してしまっている歯の根の部分に詰め物を詰めることもあります。

 

他にも露出している根の部分に知覚過敏抑制剤のような液体を数回塗って、改善するかを見ることもありますし、症状が軽度なら歯磨き粉を変えることで良くなることも無くはありません。

 

歯磨き粉の選択を含めて、今がどの段階で、治療をするならどういう方法が良いかは、ぜひかかりつけの先生と相談をしてみて下さい。

 

 

冷たいものがしみるという症状も、人それぞれです。

 

でもそれは皆さんの歯が、“何かおかしい”と伝えようとしているサインです。

 

そのサインを「我慢できる程度だから」と決して無視しないようにしてくださいね。

 

 

今日はこの辺で。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

 

 

 

 



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