入れ歯にならないように歯科医院に通いませんか?
「もっと若い頃歯を大事にしていれば良かった」と入れ歯を入れている方によく言われます。
入れ歯の大きさが大きい方ほどそのように感じていらっしゃることが多いようです。
入れ歯の大きさが大きいということは、失った歯の本数が多いということです。
入れ歯の限界
我々歯科医療従事者は、入れ歯が必要な方には入れ歯を作成させていただいています。
ですが、入れ歯の限界は正直あります。
どれだけ私達が頑張って入れ歯を作成しても、限界があります。
歯を失う前と同じ状態にできる(戻すことができる)入れ歯は作れません。
・咬む力
・違和感
私達が保険適応外の材料で(つまり自費治療で)入れ歯を作っても、もとの健全な歯の状態を超える入れ歯は作成できません。
我々の力不足・技術不足、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そうではなく、治療をしていない天然の歯が素晴らしいということです。
入れ歯は残念ながら限界があります。
咬む力も天然の歯で咬んだ場合より1/2~1/3程度しかかかりません。
だから咬みにくいし、咬み切ることができない食材・食べられないものも人によっては出てくるかもしれません。
30年前から大好きなものが、歯を失った結果今食べられなくなってしまったら、辛くないですか?
一生懸命社会人として働き続け、ようやく仕事が落ち着き、時間と金銭的に余裕が出たという時に、若い頃行きたかった所に旅行に行っても、食べたいものが食べられないなんて寂しくありませんか?
他にも、入れ歯の形状や入れ歯を支える歯ぐきの状況によっては、入れ歯の中に物が入るということも少なくありません。
入ったものによっては強い痛みを伴います。
お友達と外食をしていて食べ物が入ってしまったとします。
周りの人の前で入れ歯を外すことに躊躇い(ためらい)ませんか?抵抗ありませんか?
食べ物が詰まって痛くても、周りの人の前で外せなくてトイレで外さないといけないかもしれません。
もちろん、入れ歯を使わなくてはならない方には精一杯できる限りの治療はさせていただいています。
当然です。
ですがまだ入れ歯を入れていない、歯が残っていらっしゃる方に知って欲しくて今日のブログを書かせていただきました。
失う歯の本数・場所によっては保険治療では入れ歯しか選択肢がない、ということも残念ながらよくあります。
人間は、ある時にはありがたみを感じません。
健康も
友達も
お金も
親も
そして、歯も
失って初めて気づきます。
それらの大切さを。
ぜひ一度、このような我々歯科医療従事者が日々直面している現実を知っていただき、今一度口の中にある歯について考えてみませんか?
今日は、この辺で /ll('ω')
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