虫歯治療の後、歯が痛い(その2 金属をつけた後)
今日は先月のブログの続きです。
先月 虫歯治療の後、歯が痛い(その1 歯を削った後) というタイトルでブログを書きました。もしよろしければそちらも見てみて下さい。
今日は金属を接着剤でつけた後に痛みが出る理由や、その場合の対応方法を書いてみます。
ただ歯の状態(口の中の状態)も入れた金属の形・材質も違いますので、必ずそうとは限りません。参考程度に読んでいただければと思います。
今回は金属を入れた後の痛みとして、歯の神経がある場合と神経が無い歯に金属を入れた場合とに分けて書いていきます。
その他の材料(保険治療のプラスチックの樹脂や虫歯になりにくい保険外のセラミックなど)については後日別でブログを書くかもしれません(未定です)。
歯の神経がある場合
歯の神経が残っている歯に金属を入れた後に症状を感じることは「よく」あります。
具体的には
・冷たいもの(温かいもの)を食べたり飲んだりすると、しみる
・咬むと痛い
など。
歯の神経近くまで削れば削るほど、こういう症状は出やすくなります。
「だったら神経近くまで削らないようにしてよ!!」
と思ってしまいましたか?
そう思ったそこのBoys&Girls!! そういうわけにはいかないんです(←ある有名な先生のマネしてみました。)
我々は虫歯を取り除いて、その状態で詰め物やかぶせ物を取り付けます。
神経近くまで削ったということは、歯の神経近くまで虫歯が広がっていた ということなんです。
我々は虫歯は取り除きます(それが治療です)。
ここでまとめてみますね。
大きい虫歯ができる
→虫歯を取り除くために歯の神経近くまで削る
→治療後、痛みが出やすくなる
→→だから、虫歯治療は虫歯が小さいうちに!!
ということになります。
症状が出た時の対応方法
当院の場合は金属を入れた後の注意事項として
≪しばらく冷たいものがしみたり硬いものを咬むと違和感があることもありますが、時間が経過すると軽減し、最後には消失することがほとんどです≫
と説明します(説明だけでなく、そういう内容を記載した治療後の注意事項が書かれた用紙も会計時お渡ししています)。
接着剤でつけてしばらくはしみていても、だんだん気にならなくなるのは新たに象牙質ができるからです。
なので様子を見ることができる程度・範囲内の症状(違和感)であれば、一度様子を見てみていただければ、と思います。
ただ
・何か月も様子を見ても症状が続く
・様子を見ることができないくらい痛い
これらの場合は歯科医院に相談をしてみて下さい。
ただこの場合は、歯の神経を取る必要があるかもしれません。
歯の神経が無い場合
次に、神経が無い歯に金属をかぶせた場合です。
神経が無い歯は冷たいもの・熱いものがしみることはあり得ません。ただ咬むと痛むことがあります。
歯の神経を取ると細菌感染しやすくなり、その結果
・咬むと痛い
・歯ぐきが腫れた
・歯ぐきから膿が出る
というような症状が出やすくなります。
症状が出た時の対応方法
こちらは症状により対応方法も異なってきますので、気になる時は早めに歯科医院を受診してください。
・かぶせ物のかみ合わせ、高さの確認・調整
・抗生剤(抗生物質 飲み薬のことです)を数日飲んでみて様子を見る
・歯の根の治療のやり直し
などが症状出た場合の対応方法(処置内容)でしょうか。
まとめ(?)
歯の神経を取ると、その後に色々な厄介な症状が出やすくなります。
一度出て終わりというわけにはいかず、何度もその症状を繰り返すことも少なくありません。
そして虫歯が大きい歯の治療は、神経を取る確率も高くなってしまうし、治療後に痛みが出る確率も高くなります。
だからこそ虫歯は小さいうちに治療して下さい。
さらに言えば、虫歯ができないように、できてしまっても小さなうちに発見できるように、定期的に歯科医院で健診・歯の掃除を受けて下さい。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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