よく咬むことの重要性:生活に取り入れたい〈咬む力〉
こんにちは!扶桑町 わだち歯科クリニックです。
今日は子どもの【咬む(かむ)】をテーマにブログ更新します。
子どもの頃から「食べ物はしっかり噛んで食べなさい」と言われて育った方は多いのではないでしょうか。
しかし、いざ大人になると、食事を急いで済ませてしまい、よく噛むことが習慣になっていないという方も少なくありません。
では、なぜ「よく咬む」ことが重要なのでしょうか?
本日のブログでは、咬むことが体に与えるメリットや、日常生活に「咬むチカラ」を取り入れるためのポイントについて解説します。
よく咬むことで得られる4つのメリット
1. 顎の発達と歯並びの改善
よく咬むことによって、顎の骨がしっかり発達します。
これにより、歯が並ぶためのスペースが確保され、歯並びが悪くなる原因の一つである「スペース不足」を防ぐことができます。
また、口の周りの筋肉も鍛えられるため、表情が豊かになり、小顔効果も期待できます!
2. 唾液の分泌が促進される
咬むことで唾液の分泌が増え、お口の中の健康が維持されます。
唾液は虫歯や歯周病の予防に役立ち、さらに発がん物質の働きを抑える効果もあります。
健康な歯やお口の中の良い状態を保つためには、唾液の役割が非常に重要です。
3. 消化がスムーズになり、胃腸への負担が軽減される
しっかり咬むことで食べ物が細かくなり、消化がしやすくなります。
その結果、胃腸への負担が軽くなり、体に必要な栄養素を効率よく吸収できるようになります。
4. 筋力や運動能力の向上
咬む動作は顎だけでなく、首や背中、胸の筋肉も同時に使います。
これにより、体のバランスが安定し、筋力や瞬発力が向上します。
咬むことは、実は全身の運動能力にも影響を与えているのです。
なぜ歯並びが悪くなるのか?
歯並びの悪さには遺伝的要因もありますが、現代人の食生活が影響していることも少なくありません。
柔らかい食べ物が増え、咀嚼回数が減っているため、顎の発達が不十分になり、歯が正しく並ぶスペースが確保できないことが原因の一つです。
研究によると、昭和初期と比べて食事にかける時間や噛む回数が約半分に減少しているというデータもあります。
顎の発達には「咬む」という行為が欠かせません。
咬むことで筋肉や骨が鍛えられ、結果として健康な歯並びが形成されるのです。
顎を成長させるための正しい噛み方
硬いものを無理に咬む必要はありませんが、どんな食材でもよく咬んで食べることが重要です。
バランスよく左右の奥歯を使い、10回ずつ咬むことを意識しましょう。
また、咬むときの姿勢も大切です。
首をまっすぐにして、背筋を伸ばし、正しい姿勢で噛むよう心がけましょう。
お子様と一緒に楽しく食事をすることは、自然と正しい姿勢で咬む習慣を身につける良い方法です。
足を床につけ、スマホやテレビを見ずに、顔を合わせて食事を楽しむことで、自然と咬む回数も増え顎の成長にも良い影響を与えます。
食事の時、足の裏が全て床に着いていますか?
これがとても大切になります。
永久歯が生えた後でも効果はあるの?
咬む習慣を身につけることは、永久歯が生えた後でも歯並びに良い影響を与えます。
実際に、8歳の子どもが正しい姿勢で咬むトレーニングを行い、3〜4年後には下の前歯のデコボコが改善されたという例があります。
このように、しっかり咬むことで歯列が広がり、歯並びが改善することもあります。
咬むことは脳にも良い影響を与える
咬むことで脳への刺激が増え、脳の活動が活性化します。
また、満腹中枢が刺激されるため、適切な量の食事で満腹感を得やすくなり、肥満予防にもつながります。
そして、咬むためには健康な歯が必要です。
歯の健康を維持するためには、定期的な歯科健診が欠かせません。
かかりつけの歯科医院を定期的に訪れ、歯のケアをしっかり行いましょう。
今日は以上です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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