顎関節症ってご存じですか (その2)

      2024/08/02

こんにちは、わだち歯科クリニックです。

 

今日は前回のブログの続きです。

前回のブログを読んでいない方はまずそちらをご覧ください。

 

前回のブログでは顎関節症について詳しくお話ししてきました。

令和6年現在でも、顎関節症の治療法は一概には定まっていません。

顎関節症は個々の症状や原因が異なるため、治療方法は通院する歯科医院や患者さんごとに異なる場合も多々あります。

今回は一般的な治療法を列挙していこうと思います。

それぞれの方法には特有の利点と注意点があるため、患者さんに最適な治療を見つけることが重要です。

 

 

①薬学療法

顎の痛みや炎症を緩和するために、痛み止めや抗炎症薬が処方されることがあります。

場合によっては、筋肉の緊張をほぐすための筋弛緩剤が使用されることもあります。

日頃から服用している薬がある場合は、副作用や相互作用を避けるために必ず医師に伝えてください。

 

②スプリント療法

スプリント療法とは、顎関節を保護し、リラックスした状態に保つために、特別に作られたマウスピースを使用する方法です。

このマウスピースは夜間に装着されることが多く、歯の食いしばりを防ぎ、顎の筋肉や関節にかかる負担を軽減します。

昼間はマウスピースをつける必要がないため、日常生活に大きな影響を与えることは少なく、治療を続けやすい方法です。

 

 

 

③理学療法

電気刺激やマッサージ、温熱療法を用いて、顎周辺の筋肉の緊張を緩和します。

これにより、筋肉がほぐれて血流が改善され、痛みの軽減が期待できます。

また、理学療法は自宅で行える簡単なエクササイズも含まれることがあり、定期的な運動が治療効果を高めることがあります。

専門家の指導のもとで行うことが大切です。

 

④運動療法(リハビリ)

運動療法では、ずれた関節円板を元に戻すための運動や、顎周辺のストレッチを行います。

これにより、口を開けた際の開口面積を広げることができます。

特に、開口障害を改善するための特別な運動やストレッチが有効で、定期的に行うことで顎の動きをスムーズにする効果があります。

専門のリハビリテーション医師や理学療法士の指導を受けながら行うことが推奨されます。

 

⑤心身医学療法

ストレスは食いしばり(ブラキシズム)の原因となることがあります。

心身医学療法では、ストレスの管理やリラクゼーション技術を学ぶことで、食いしばりを緩和する方法を提供します。

自覚がある場合は、スプリント療法での対処が可能ですが、根本的な原因であるストレスをうまく解消し、健康的な生活を心がけることも重要です。

日常生活においてリラックスする時間を設けたり、趣味に没頭するなどして、心身のバランスを整えることが大切です。

 

日常生活で気をつけたいポイント

顎関節症になってしまった方は、日常の生活習慣を見直し、顎関節に負担がかからないよう心がけましょう。

具体的には以下のような点に注意することが重要です。

 

①片方の顎関節に負担がかかる習慣

片方だけで噛む偏咀嚼、うつぶせ寝、頬杖などは、顎関節に不均等な負担をかけるため、避けるようにしましょう。

特に偏咀嚼は無意識に行われがちですが、意識的に左右均等に噛むように心がけることで、顎の健康を保つことができます。

 

②周辺の筋肉に負担をかける習慣

食いしばりや悪い姿勢(猫背、反り腰)、常習的なガムの咀嚼などは、周囲の筋肉に負担を与えます。

デスクワークをする際は、椅子に深く座り、背筋を伸ばすよう心がけましょう。

また、長時間同じ姿勢でいることを避け、定期的に立ち上がって軽いストレッチをすることも効果的です。

 

 

顎関節症は治療によって症状を改善できますが、症状が和らいでも再発しやすい病気です。

だからこそ、このブログで得た情報を大切な人たちと共有し、役立ててみてください。

継続的なケアと予防が大切です。

もちろん、わだち歯科クリニックでは歯科医師や歯科衛生士が相談に応じますので、気軽にお話しくださいね!(^^)

 

 

今日は以上です。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 



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