こんにちは、扶桑の歯医者 わだち歯科クリニックです。
今日は歯科治療の時に使われる麻酔についてブログを書いてみたいと思ってます。
虫歯治療や歯の抜歯の時など歯科治療を受ける時に、麻酔を使って処置を行ったことがある方も多いのではないでしょうか。
歯科治療では、エピネフリン含有キシロカインという麻酔薬が使われることが一般的です。
この麻酔薬は、歯やその周辺の痛みを和らげるために使われますが、
時々ごくごく稀(まれ)にではありますが患者さんの気分が悪くなることがあります。
今回は、その症状と原因について、そして気分が戻るまでの対処法についてまでお話しします。
どんな症状が起こるのか
エピネフリン含有キシロカインを使用した後、以下のような症状が現れることがあります。
- 心拍数の増加: 心臓がドキドキして、普段よりも早く感じることがあります。
- 血圧の上昇: 一時的に血圧が上がることがあります。
- めまい: 頭がクラクラしたり、立ちくらみを感じることがあります。
- 不安感: 心がそわそわして落ち着かない、恐怖感を感じることがあります。
- 震え: 手や体が震えることがあります。
- 発汗: 急に汗をかくことがあります。
どうしてこういう症状が起こるのか
これらの症状は、エピネフリンという成分が関係しています。
エピネフリンは、体内でアドレナリンとも呼ばれ、ストレスや緊張した時に体が自然に分泌するホルモンです。
エピネフリンが麻酔薬に含まれているのは、麻酔薬の効果を長持ちさせるためと、出血を抑えるためです。
しかし、エピネフリンが急に体内に入ることで、体が一時的に「戦うか逃げるか」の反応を起こし、上記のような症状が出ることがあります。
具体的には、エピネフリンが血管を収縮させることで、血流が一時的に変わり、心拍数が上がったり血圧が上昇したりします。
これが、ドキドキ感やめまい、不安感といった症状の原因です。
また、エピネフリンは交感神経を刺激するため、発汗や震えも引き起こすことがあります。
時間がたてば気分は戻ります
これらの症状は、一時的なものであることがほとんどです。
麻酔の効果が切れるとともに、気分の悪さも徐々におさまっていきます。
治療中に気分が悪くなった場合は、すぐに歯科医師やスタッフに伝えてください。
適切な対処をしてもらうことで、より安心して治療を受けることができます。
例えば、リラックスした姿勢を保つことで、症状が軽減することがあります。
また、深呼吸を繰り返すことで心拍数や不安感を落ち着かせる効果も期待できます。
水分補給も、めまいや発汗の対策として有効です。
麻酔が効いている間や、効き始める前後に少し気分が悪くなることがあっても、ほとんどの場合、時間が経てば元の状態に戻ります。元の状態に戻ればそのまま予定通りの治療を進めていくことができます。
治療が終わった後は、少し休んでから帰宅するのも良いでしょう。
安心して治療を受けてくださいね。
わだち歯科クリニックでは歯科医師やスタッフも、皆さんが安心して治療を受けられるようサポートしています。
何か上に書いたような偶発的な症状が出たときの対応法も熟知しておりますし、定期的に定められている研修も確実に受けております。
何か気になることがあれば遠慮なく相談してくださいね。