高血圧の患者さんと歯科治療:リスクと対策
2024/06/17
こんにちは、江南市や犬山市、大口町からもアクセス便利な 扶桑の歯医者 わだち歯科クリニック です。
歯科治療、その中でも定期健診(歯石取り・歯やお口の中のメンテナンス)は誰にとっても必要なものであり、健康な歯と歯ぐきを維持するために定期的なケアが欠かせません。
しかし、高血圧の患者さんにとって、歯科治療は特別な注意を要する場合があります。
今日のブログでは、高血圧の患者さんが歯科治療を受ける際にどのようなリスクがあるのか、そして歯科医療従事者がどのような点に気を付けているのかについて解説します。
高血圧の患者さんが歯科治療を受ける際のリスク
1. 血圧の急上昇
歯科治療中は、痛みや恐怖感から血圧が急上昇することがあります。
特に侵襲的な処置(抜歯や歯周外科手術など)では、患者さんがストレスを感じやすく、その結果として血圧が急上昇するリスクが高まります。
高血圧患者にとって、これが深刻な問題となることがあります。
2. 出血リスク
高血圧患者は出血のリスクが高まることがあります。
特に血圧が高い状態では、出血が止まりにくくなる可能性があります。
これは、歯科治療中や治療後の回復過程で問題となることがあります。
3. 薬物相互作用
高血圧の治療に使用される薬物と歯科で使用される麻酔薬や鎮痛薬との相互作用にも注意が必要です。
例えば、βブロッカーを服用している患者さんは、アドレナリンを含む局所麻酔薬との併用に注意が必要です。
これにより血圧がさらに上昇するリスクがあります。
歯科医療従事者が心がけていること
1. 患者の病歴の確認
歯科医師や歯科衛生士は、治療前に患者の全身状態を把握するために詳細な病歴を確認します。
高血圧の患者さんの場合、血圧の管理状況や現在の服薬内容についての情報が特に重要です。
これにより、適切な対応が可能となります。
患者さんの状態や処置予定の内容によっては、高血圧で通院している病院へお手紙を書かせていただくこともあります。
それにより、病状の確認の情報共有ができて安全な歯科治療を提供できるようになります。
2. 血圧のモニタリング
処置の内容によっては治療前後および治療中に血圧をモニタリングすることもあります。
特にストレスの多い治療を行う場合や長時間にわたる治療では、定期的に血圧を測定することで、急激な血圧上昇を未然に防ぐことができます。
3. ストレス管理
患者さんのストレスを軽減するための工夫も重要です。
治療前にリラックスできるような環境を整えたり、痛みを最小限に抑えるための麻酔管理を徹底したりすることで、患者さんの安心感を高めます。
また、治療の進行状況や予定を事前に説明することで、患者さんが精神的に準備できるようサポートします。
4. 出血管理
出血リスクを最小限に抑えるために、治療中は慎重な操作が求められます。
また、治療後の出血管理についても注意が必要です。
必要に応じて止血剤の使用や縫合を行い、出血が速やかに止まるように対策を講じます。
5. 薬物管理
高血圧の患者さんが服用している薬物との相互作用を避けるために、使用する薬剤の選定には細心の注意を払います。
局所麻酔薬や鎮痛薬の選択についても、患者さんの状態に合わせた適切なものを選びます。
まとめ
高血圧の患者さんにとって、歯科治療は注意が必要な場合があります。
しかし、適切な管理と慎重な対応により、安全に治療を受けることは決して難しいことではありません。
わだち歯科クリニックは、患者さんの全身状態を考慮し、リスクを最小限に抑えるための対策を講じています。
高血圧の患者さんは、安心して歯科治療を受けるためにも、事前に自身の健康状態を教えていただくよう
ご協力もお願いします。
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