口臭の原因

   

今日は口臭について久しぶりに書かせていただきたいと思います。

 

最近なぜか子供の話が集中してしまいました・・・。

 

接客業や営業の方など、人と会話をすることが多いお仕事をされている方で、ご自身の口臭を気にされている方もいるかもしれませんね。

 

あとよく当院を来院される理由で多いものの1つに「家族に口臭を指摘されて・・・」というのがあります。

 

まず初めに言いたいのは、人は誰でも呼吸をすれば匂いのする空気を出すのが当たり前だということです。

 

その匂いの程度で口臭が強くする、少し口臭がある(気になる)という違いになります。

 

体内に吸い込んだ空気を、澄み切ったきれいな状態で吐き出すことはできません。

 

生きていくために、外の空気を取り込み、そして体内の不要なものを外へ出すのが呼吸です。

 

また実際はそれほど口臭がしない(無い)のに、自分の口臭が他人に不快感を与えてしまっていると感じることを「自臭症(じしゅうしょう)」と呼びます。

 

自臭症は、女性の方が男性の約10倍くらい多いといわれています。

 

自分で「口臭が気になる」のと、実際に「口臭がする」のは、大きな違いがあります。

 

 

口臭の原因いろいろ

 

ここからは、主な口臭の原因を書かせていただきます。

 

食べ物や飲み物

アルコールやにんにくなどは、消化吸収された後でも血液中に溶け出すため、肺から空気に溶け込んで口臭の原因となります。

 

これは実感している方も多いのではないでしょうか(笑)

 

でもこの原因であれば、その口臭は一時的であるということになります。

 

口の中に問題がある

ほとんどの口臭の原因は、磨き残しや進行した歯周病(歯槽膿漏)です。

 

口の中には多くの細菌が存在するため、この細菌の働きが口臭の原因になります。

 

歯周炎が重症で、歯ぐきが腫れていたり出血しやすい状態であったり、さらには膿が出る場合も口臭の原因となります。

 

虫歯が大きくなると、その虫歯がにおいの発生のもとになることもあります。

 

全身状態に問題がある

糖尿病や肝臓などの疾患や、空気が入り込む鼻や肺、胃などの状態によっては、それらが口臭の原因となることがあります。

 

ただ長期間続く口臭の原因としては、そのようなことはそこまで多くは無いと思います。

 

タバコ

ニコチンが舌について口臭を発生させます。

 

 

最後です。

 

口臭の程度に非常に関係しているものがあります。

 

それが唾液(つば)です。

 

唾液がにおいの原因になる、、、ということではありません。

 

逆に、唾液が多いと口臭を抑える効果が高まります。

 

他にも唾液には、希釈作用や洗浄作用、細菌の発育を抑制する抗菌作用、などもあります。

 

緊張している時は口の中が乾きませんか?口の中が乾くということは唾液の量が減っているということになり、口臭が強くなります。

 

また寝ている間も唾液の分泌(量)が減少するため、起きた時は口臭を感じやすくなります(これも実感している方、いらっしゃるのではないでしょうか)。

 

あと余談ですが、朝ごはんを全く食べない方より食べた方の方が、口臭を専用機械で測定した時に数値が低くなるというデータもあります(ちなみに朝ごはんを食べた方、というのは食べた後歯磨きをしていない方です)。

 

同じ歯磨きをしないという条件で調べたところ、朝食を食べない方の方が口臭が強くなるんです。

 

意外な感じ、不思議ではありませんか?

 

朝食を食べたほうが唾液の分泌量が多くなるためだと考えられています。

 

唾液(つば)と聞くと、きれいな感じはあまりしない人も多いかもしれませんが、口臭にも虫歯にも歯周病にも唾液が大きく関係しています。

 

口の中を守るものが、唾液なんですよ。

 

今日は、この辺で。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。

 

 

 

 



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