骨粗しょう症と歯科治療

      2024/07/23

こんにちは、扶桑歯医者 わだち歯科クリニックは、患者さんの生活習慣病や持病も考慮しながらお口の中のケア・口腔管理を行っております。

 

今日は骨粗しょう症をテーマにブログ更新します。

 

骨粗しょう症とは、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる疾患です。

骨密度の減少と骨質の劣化が進行することで、骨が脆くなり、特に背骨、腰骨、大腿骨などの骨折リスクが高まります。

この病気は特に女性に多く、更年期後の女性に発症することが多いです。

骨粗しょう症は「沈黙の病気」とも呼ばれ、症状が現れにくいため、骨折するまで気づかないことが少なくありません。

 

 

骨粗しょう症の原因と予防

骨粗しょう症の主な原因には、カルシウム不足、ビタミンD不足、運動不足、ホルモンの変動(特にエストロゲンの減少)、遺伝的要因、加齢があります。

予防には、バランスの取れた食事、特にカルシウムとビタミンDの摂取、適度な運動(特に体重負荷のある運動)、禁煙、適度な日光浴が効果的です。

 

 

骨粗しょう症と歯科治療の関係

骨粗しょう症の患者さんに対する歯科治療では、いくつかの特別な注意が必要です。

骨の健康が口腔内にも影響を及ぼすため、歯科医療従事者は慎重な対応が求められます。

 

1. 歯周病の管理

骨粗しょう症は顎の骨にも影響を与えるため、歯周病のリスクが高まります。

歯周病は歯を支える骨(歯槽骨)の破壊を引き起こすため、骨粗しょう症の患者さんでは進行が速くなることがあります。

定期的な歯科検診と専門的なクリーニングが重要です。

 

 

2. インプラントの注意点

骨粗しょう症の患者さんに対するインプラント治療は慎重に行う必要があります。

骨の質が低下しているため、インプラントが安定しにくく、成功率が低下する可能性があります。

治療前には骨密度の評価が不可欠であり、場合によっては骨補填材を使用するなどの対策が求められます。

 

 

3. 抜歯と骨壊死のリスク

骨粗しょう症の患者さんは、ビスフォスフォネート製剤やデノスマブといった骨粗しょう症治療薬を使用している場合があります。

これらの薬剤は顎骨壊死(顎の骨が死んでしまう状態)のリスクを高めるため、抜歯などの外科的処置を行う際には特に注意が必要です。

治療計画を慎重に立て、必要に応じて専門医と連携することが重要です。

 

 

患者さんへのアドバイス

骨粗しょう症の患者さんは、以下のポイントを心掛けることで口腔内の健康を維持しやすくなります。

  • 定期的な歯科検診: 歯周病や虫歯の早期発見と治療が重要です。
  • バランスの取れた食事: カルシウムとビタミンDを意識した食事を心掛けましょう。
  • 適度な運動: 骨の健康を保つために、適度な運動を取り入れましょう。
  • 薬剤の管理: 骨粗しょう症治療薬を服用している場合は、歯科医に必ず伝え、適切な処置を受けるようにしましょう。

 

まとめ

骨粗しょう症は全身の骨に影響を与える病気であり、口腔内の健康にも大きな影響を及ぼします。

歯科医療従事者は骨粗しょう症の患者さんに対する特別な配慮が必要であり、患者さん自身も日常生活の中で骨と歯の健康を維持するための取り組みが重要です。

定期的な歯科検診と適切なケアを通じて、骨粗しょう症と上手に付き合っていきましょう。

 

 

良ければ参考にしてみて下さい。

今日はこの辺で。。。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 



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