子どもの口呼吸が引き起こす出っ歯やすきっ歯の原因とその対策
2024/07/22
こんにちは、毎月100名から150名のお子様の矯正治療を受け持っている扶桑町 わだち歯科クリニックです。
今日は子どもの歯並びに関連する口呼吸のお話をさせてもらいます。
口呼吸とは言葉の通り
「口で呼吸をしている状態」
のことです。
人間は本来、鼻で呼吸をしなくてはいけません。
でも最近のお子様は鼻の機能が未発達な子も多く、口呼吸の傾向がある子供が昔に比べて激増しています。
子どもの口呼吸が引き起こす問題は多岐にわたりますが、その中でも特に注目されるのが歯並びへの影響です。
口呼吸を続けることで、出っ歯やすきっ歯などの問題が生じる可能性があります。
では、なぜ口呼吸がこのような影響を及ぼすのでしょうか。
なぜ口呼吸が歯並びを悪くするの??
①舌の位置の影響
通常、鼻呼吸をしているとき、舌は自然と上顎に触れています。
この舌の位置は、上顎の歯並びを整える重要な役割を果たします。
しかし、口呼吸の場合、舌が下顎の方に落ちてしまい、上顎に対する圧力が減少します。
これにより、上顎の歯が前方に押し出されやすくなり、出っ歯の原因となります。
②口の開き具合の影響
口呼吸をしていると、常に口が少し開いている状態が続きます。
この状態では、唇や頬の筋肉のバランスが崩れ、歯列に不均等な圧力がかかります。
その結果、歯が前後や左右にずれやすくなり、すきっ歯や不揃いな歯並びが形成されやすくなります。
③骨の発育への影響
子どもの成長期には、骨の発育が活発に行われます。
口呼吸が続くと、上顎骨の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に、上顎が十分に広がらないために、歯が並ぶスペースが不足し、結果として歯が前に出てしまう(出っ歯)や、歯が適切に並ばない(すきっ歯)ことがあります。
④口腔内の乾燥の影響
口呼吸は口腔内を乾燥させるため、唾液の分泌量が減少します。
唾液は歯と歯の間を潤滑する役割を持っており、これが不足すると歯が正しい位置に留まるのが難しくなります。
これも歯並びの乱れにつながる要因の一つです。
対策と予防
①鼻呼吸の習慣化
子どもに鼻呼吸を促すための訓練や習慣化を行うことが重要です。
例えば、日常的に鼻呼吸を意識させるようなゲームやトレーニングを取り入れると良いでしょう。
②歯科矯正治療
歯並びがすでに乱れている場合は、早期の歯科矯正治療が効果的です。
矯正治療によって、歯列を整え、正常な咬合を促すことができます。
③口腔筋機能療法(MFT)
舌や口周りの筋肉のバランスを整えるトレーニングを行うことで、正常な呼吸と歯並びの維持をサポートします。
専門のトレーニングプログラムを利用すると効果的です。
まとめ
子どもの口呼吸は、歯並びに大きな影響を与える可能性があります。
早期に対策を講じることで、将来的な歯列不正を予防することができます。
日常的にお子様の呼吸状態にも注意していただき、必要な場合は専門家に相談することも大切です。
今日はこんな感じで終わります。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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