ある方の仕事観から思ったこと

   

一昨日、東京で矯正治療についてのセミナーを受講してきました。

 

当院でよく用いているマウスピース型矯正装置の内容でした。わだち歯科クリニックでは、定期的に研修を受け、常に新しい情報や知識を取り入れることを意識しています。

 

今日は、そのセミナー内容について報告・・・・・・・するのではなく、そのセミナーで感じたことを書いてみたいと思います。

 

 

そのセミナーで、ある先生に約5年ぶりに再会しました。

 

北海道の先生で、もうすぐ還暦だそうです。

 

その先生にマウスピース型矯正治療をどのように診療に取り入れているのかをお尋ねしてみました。

 

すると

 

「今から勉強して子供たちの歯並び治療に使って行こうと思っているんだよ」

「最近この治療法がいいって色々なところで聞くから、今日北海道から初めて来たんだ」

「この年齢になって、歯科医師人生も残りわずかだからね。最後に、地域の子供たちに一番役に立てる治療法がこれかな、と今思っててね」

 

 

とても心打たれました。

 

歯科医師の多くは60~65歳くらいになると身の引き方(リタイア)を考え始めます。

 

ご子息に歯科大学に通っている方がいれば、医院をどのタイミングで後継者に手渡すか、後継者がいない場合はクリニックをどうするかを考えます。

 

そのように考えることは、ボクとしては悪いことだとは思いません。

 

逆にそこをしっかりしなければ、今までそのクリニックに来院していた患者様を始め、地域が混乱することになりかねません。

 

今まで通っていた医院が突然閉院したら、困りませんか?

 

今まで矯正治療で通っていたクリニックが突然閉院したら、その後の矯正治療はどうすれば良いでしょうか・・・。

 

そういうことにならないように、ボクたちは考えます。

 

でも多くの歯科医師の先生方(僕より年配の先生について書いているため、あえて丁寧な表現で書きました)が自分のゴールを考える年齢なのに、その北海道の先生の視点は地域の子供たち・未来の子供たちに向いていました。

 

還暦になりまだまだ走り続ける先生、少しづつ走るペースを落としていく先生。

 

どちらが正しい、すばらしいという議論ではありません。

 

どちらも間違っていないと思います。

 

その先生一人一人に考え方があり、それに基づいた答えがあるだけです。

 

でも、還暦になってなおそこからペースを落とさず、それどころかより一層加速していこうとするその先生が、とてもかっこよく目に映りました。

 

果たして自分が還暦の時は、どういう風に考えているのか・・・。

 

ちょっと楽しみです (^_-)-☆

 

 

 

 

 



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