子どもの猫背は、歯並びも悪くする!?
こんにちは、犬山市や江南市からも近い扶桑町 わだち歯科クリニックです。
今日は子どもの姿勢と歯並びの関係性について少し書いてみようと思います。
猫背(ねこぜ)は、多くの子どもたちに見られる姿勢の問題であり、健康や発育にさまざまな影響を及ぼすことがあります。その中でも、特に注目すべきは歯並びへの影響です。
ここからは子どもの猫背がどのようにして歯並びを悪くする原因となるのかについて詳しく説明します。
猫背と姿勢の関係
まず、猫背とは背中が丸くなり、肩が前に出てしまう姿勢を指します。
子どもたちは長時間のデジタルデバイスの使用や、不適切な座り方などにより猫背になりがちです。
このような姿勢の悪化は、骨格や筋肉に悪影響を及ぼし、全身のバランスを崩します。
猫背が顎の発達に与える影響
猫背の姿勢は、頭部の位置を前方に移動させます。
これは首や肩だけでなく、顎の位置にも影響を与えます。
通常、顎は頭部が正しい位置にあるときに適切に機能します。しかし、猫背の状態では顎が後方に引っ張られる形になり、顎関節(がくかんせつ)や咀嚼筋(そしゃくきん)に不自然な負担がかかります。
この負担が長期間続くと、顎の発育不全や異常を引き起こす可能性があります。
呼吸と舌の位置
猫背は呼吸にも影響を与えます。
猫背の姿勢では胸が圧迫され、深呼吸が難しくなります。
このため、口呼吸が増え、舌の位置が下がります。
舌は通常、上顎(うわあご)に軽く触れているべきですが、猫背の子どもは舌が下がりがちです。
舌が正しい位置にないと、上顎の発育が不十分になり、歯列(しれつ)が狭くなりやすいです。
この結果、歯が重なり合って生えることになり、歯並びが悪くなってしまうんです。
咬合と歯列の変化
さらに、猫背の子どもは姿勢の悪さからくる全身のバランスの崩れが咬合(こうごう:かみ合わせのことです)に影響します。
正しい咬合ができないと、歯列全体に不均等な力がかかり、歯並びが崩れる原因となります。
また、猫背による顎の位置の変化は、上顎と下顎(したあご)の咬み合わせにも影響し、不正咬合(ふせいこうごう:咬み合わせが悪いことです)を引き起こすことがあります。
予防と改善のために
子どもの猫背を予防・改善するためには、以下の点に注意することが重要です。
適切な姿勢を保つ
子どもが長時間座る際には、正しい姿勢を意識することが大切です。背筋を伸ばし、頭を正しい位置に保つよう心掛けて下さい。
運動習慣の導入
運動は筋肉のバランスを整え、姿勢を改善するのに役立ちます。特に背中や腹筋を鍛える運動を取り入れると良いでしょう。
デジタルデバイスの使用を制限
長時間のデバイス使用は猫背を助長します。使用時間を制限し、休憩を挟むようにしましょう。
正しい呼吸法の習慣付け
鼻呼吸を意識させ、口呼吸を避けるように指導します。これにより舌の位置が改善され、歯並びの乱れを予防できます。
まとめ
子どもの猫背は、歯並びに深刻な影響を与える可能性があります。
姿勢の改善や適切な運動、呼吸法の指導を通じて、猫背を予防し、健康な歯並びを保つためのサポートを行いましょう。
ぜひ日常でもお子様の姿勢にも注意を払ってあげて下さいね。
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