過剰歯の処置方法

   

過剰歯という言葉をご存知でしょうか?

 

言葉の通り、過剰な歯 です。乳歯は全部生えると20本、永久歯は28本(親知らずが4本とも生えれば合計32本です)あるのですが、それら以外に余分な歯があると過剰歯(かじょうし と読みます)と言われます。

 

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上の前歯2本のレントゲン写真です。赤い丸で囲ってある部分に過剰歯があります。過剰歯は滅多に見られません。100人中1人、もいないでしょう。でも本当に時々レントゲン写真で見つかります(こういうことがあるので、当院では5~6歳になったらレントゲン写真で全体を確認しています。)

 

もし過剰歯があった場合、その後の対処について書いていきます。

 

症状や問題が無さそうな場合はそのままにすることも少なくありません。では問題が無さそうでない、つまり問題が起こりうる場合は、どんな場合かについてです。

 

a  過剰歯が変なところから出てきた場合

突然とんでもないところからその過剰歯が出てくることがあります。その場合は麻酔を打ち、抜歯します。この場合は過剰歯だからと言って抜歯が難しいということはほとんどありません。

 

b  過剰歯のせいで永久歯が出てこれない

過剰歯がある影響で、永久歯が出ようとしているのに過剰歯に引っかかって出てこれないことがあります。永久歯が出てくる平均的な年齢より圧倒的に遅い場合、または前回のレントゲン写真と比較して永久歯の状態に全く変化が無い場合がそれを疑います。

 

c  過剰歯が永久歯の歯根を吸収させてきている

過剰歯が出ようとするときに、そこに永久歯があった場合に、その永久歯の歯根(しこん 歯の根っこ部分のことです)を吸収させてしまうことがあります。吸収してしまうとどうなるか、永久歯が出てきたとしても寿命が短くなってしまう可能性が非常に高くなってしまいます。

 

d 歯並びに悪影響を及ぼしている

永久歯が出てくるときに過剰歯をさけて(よけて)出てきてしまったために歯並びが悪くなってしまうことがあります。

 

bとcとdの場合も過剰歯を抜く必要があります。ただ歯ぐきの中にある歯を抜くことになるので、aと違い大変なことがあります。

 

難しい場合は当院では総合病院の口腔外科へ(当院の場合はさくら病院江南厚生病院を紹介させていただくことが多いです)で処置してもらうこともあります。

 

ケースとしては非常にまれな過剰歯を今回は取り上げてみました。

 

 

 

 

 

 



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