小児歯科
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小児歯科におけるわだち歯科クリニックの取り組み
歯科医院には、大人の歯を診る「歯科」とは別に「小児歯科」という診療科目があります。その名前の通り、小児歯科では子どもの歯を専門に診ています。大人と子どもの治療をこのように分けて行っているのは、それぞれ治療方針が異なるからです。
丹羽郡・江南市・犬山市から多数のお子さんがご来院
わだち歯科クリニックでは、犬山西小学校・扶桑東小学校・扶桑町立柏森小学校・江南市立古知野東小学校・柏森保育園・高雄南保育園・扶桑幼稚園など、周辺の小学校や保育園に通うお子さんが多数ご来院されています。
定期検診をはじめ、虫歯予防や歯並びの改善など、幅広い診療を行っていますので、丹羽郡・江南市・犬山市にお住まいの方はぜひ、お気軽にご相談ください。
子どもの歯医者さんデビューは乳歯の生え始めがベスト
お子さんの歯医者デビューは、乳歯が生え始める生後6ヵ月頃からがおすすめです。多くの自治体では、1歳半の時に初めての歯科健診が行われますが、歯が生え始めたタイミングから虫歯に感染する可能性はあります。また、歯が生え始めた時期と生え揃った時期でブラッシングや注意するポイントが異なるため、できるだけ早めから歯医者さんに通い、子どもの成長に合った予防法を身につけましょう。
子どもの歯科検診のタイミングについて
お子さんの歯に問題がない場合でも、お口や歯の健康を保つために定期的に歯医者さんに通院することが望ましいです。特に下記の2つの時期には、検診を受けるようにしましょう。
乳歯が全て生えそろった時
乳歯が生えそろう1歳半~3歳位の時期に検診を受けましょう。お口の健康な状態で維持するため、正しい歯磨きの方法を覚えて虫歯リスクを抑えましょう。
永久歯に生え変わり始めた時
乳歯から永久歯に生え変わる6歳~12歳の時期です。永久歯は乳歯に比べて歯が大きく、歯と歯の隙間が狭くなるため、磨き残しが多くなる可能性があります。また、生え始めの永久歯は虫歯になりやすいため、定期的に検診を受けるようにしましょう。
小児の歯科治療で心がける3つのポイント
- 子どもが元気な午前中や早い時間に治療を受けましょう
子どもは昼過ぎ~夕方の時間帯は疲れてしまい、機嫌が悪くなる可能性が高いです。元気のある午前中やできるだけ早い時間に治療を受けるようにしましょう。 - 治療を終えた後はたくさん褒めてあげましょう
歯科治療は緊張や恐怖心をはじめ、処置に伴う痛み、お口をずっと開けていなければならないなど心身共に負担がかかります。治療後は、頑張ったお子さんをたくさん褒めてあげましょう。 - 治療前はできるだけリラックスして待機しましょう
リラックスした状態で治療を受けられるよう、待合室での待機時間は本を読んだり、おもちゃで遊んだりして緊張感を和らげましょう。
子どもたちには歯医者を好きになってもらいたい
虫歯になった部分を削り、詰め物や被せ物をする。虫歯の治療の流れは、大人も子どもも変わりません。しかし、小児歯科では治療に入る前の段階で工夫が必要です。それは、子どもたちが歯科医院を嫌いにならないようにすること。そこで、当院では次の4つの取り組みを行っています。
① 子どもたちの緊張をほぐす
当院では、初めて来院されたお子さんに対して、痛みがひどい場合を除いて、すぐに治療を始めることはしません。知らない大人に囲まれて歯を削られるという治療は、子どもにとって怖いに違いありません。そこで、当院ではお子さんとゆっくり話をしたり、歯科治療で使う道具を触ってもらったりしながら緊張をほぐすことを最初の目標にしています。
② お子さんにも治療内容を説明する
当院では、お子さんが受ける治療に関して、本人が理解しやすいように説明する努力を払っています。虫歯をほうっておくとどうなるのか、歯をどうやって治すのか。こうした説明は、子どもには理解できないだろうと考える歯科医師もいますが、わかりやすく説明すれば子どもたちはしっかりと理解できます。
③ 親御さんにも同席していただく
お子さんの治療時には、親御さんも同席していただくようにお願いしています。親御さんに同席していただくと、お子さんが適切な治療を受けていることの証明になります。また、治療や予防に関する知識を親子で共有していただきたいからです。ご自宅でお子さんの歯を守るのは親御さんの役目になります。家族で歯の健康に関心を持っていただくことを当院は願っています。
④「咬合誘導(アゴの発育)」のすすめ
子どもの歯は、大人になるまであごの成長や歯の生え変わりによって絶えず動いています。ですから、現時点で歯並びに問題がなかったとしても、大人になるにつれて悪くなる可能性があります。そこで「咬合誘導(こうごうゆうどう)」をおすすめしています。これは、子どものあごが成長するにつれて、歯がどのように移動するかを予測し、適切な処置を行うことによって歯並びを整えるという方法です。
お子さんの歯を虫歯にしないために心がけたい2つのこと
虫歯とは、口の中に潜んでいる細菌が引き起こす感染症のことです。ですから、虫歯を予防するには原因菌から歯を守ることが必要になります。そこで、次の点を心がけてください。
感染源を取り除く
生まれたばかりの赤ちゃんのお口に虫歯菌は存在しません。食べ物を口移しで与えたり、同じスプーンを使って食べたりすると虫歯菌を感染させる可能性がありますのでお母さんのお口の中の清潔に保ってください。
お子さんの抵抗力を強くする
虫歯は感染症なので、風邪と同じように体が弱っているときになりやすいものです。それで、栄養バランスの取れた食事を与えることや、適度な運動を行うことによって抵抗力を高めることを意識してください。
子どもの歯を守るために行う歯科医院での3つの治療法
家庭内で虫歯予防を心がけていただくとともに、歯科医院での定期的な予防処置も行ってください。ここでは、当院で行っている3つの予防処置をご紹介します。
歯の正しい磨き方(TBI)
子どもの歯は形が小さいだけでなく、歯並びも複雑なので磨きにくいです。しかも大人の歯よりも弱いので、磨き残しがあるとすぐに虫歯になってしまいます。そこで、正しく歯を磨く方法を教えるTBIという歯磨き指導を受けることをおすすめします。
シーラントで虫歯リスク減
子どもの歯には細かい溝があり、そこに食べ物が残って虫歯になるおそれがあります。そこで、溝を埋めて虫歯のリスクを減らす方法がシーラント法です。特殊なプラスチックを使って溝を埋め、食べ物が残りにくいようにすることができます。
高濃度フッ素パイオキュア
歯科医院では、歯磨き粉に含まれるものより濃度の高いフッ素を歯に塗ることによって、歯を強くする処置が受けられます。当院では、一般歯科のフッ素より濃度の高いパイオキュアによるフッ素治療が受けられ、親御さんに大変人気です。
子どもが虫歯になりやすい場所について
子どもの歯で特に虫歯になりやすい場所は下記の3つです。お子さんの虫歯リスクを軽減するため、歯磨きの際は特に意識して磨くようにしましょう。
虫歯リスクの高い場所①奥歯・奥歯の周辺
奥歯や奥歯の周辺は歯ブラシが届きづらく、ブラッシングが難しいため、虫歯になりやすい場所となります。タフトブラシやデンタルフロスを活用し、汚れをきちんと取り除いてあげることが重要です。歯磨きの際は、歯茎を傷つけないよう軽い力で小刻みにブラッシングをするのがコツです。
虫歯リスクの高い場所②上顎の前歯
上顎の前歯は、コップやストローで子どもがジュースを飲む際に触れることが多く、糖分などが付着しやすいため、虫歯になりやすくなります。上顎前歯の虫歯を予防するためには、表側だけでなく、裏側も忘れずに磨いて上げることが重要です。
虫歯リスクの高い場所③歯と歯茎の境目
歯と歯茎の間は汚れが溜まりやすい特徴があります。さらに、子どもは歯茎にブラシが当たると痛いため、必然と磨きが甘くなり、虫歯リスクを高めてしまいます。お子さんの虫歯を予防するためには、親御さんの仕上げ磨きなどでしっかりと汚れを取り除いて上げることが大切です。
【年齢別】小児の口腔ケアをご紹介
0~1歳 (生後約6ヵ月頃~歯が生え始めます)
- 上顎の前歯が生えたら、食事後に綿棒やガーゼを使用して歯をきれいにしましょう。
- 生え始めの乳歯はサイズが小さいので、ブラッシング時は小児用の小さな歯ブラシを使用しましょう。
- 今後のために歯ブラシを持たせて、感触に慣れさせましょう。
1~2歳 (お口の奥側にも乳歯が生えてきます)
※1歳6ヵ月児歯科検診を受けましょう
- 乳歯の奥歯(第一乳臼歯)が生えてきますので、丁寧なブラッシングを心がけましょう。
- 大人の真似をしたがる時期ですので、歯磨きの習慣づけをしましょう。
3歳 (乳歯が全て生えるため、咀嚼効率がアップします)
※3歳児歯科検診を受けましょう
- お子さま本人が歯磨きした後、親御さんによる仕上げ磨きしてください。
- 口腔内の汚れを落とすため、片側ずつ頬を膨らませてブクブクうがいの練習をしましょう。
4~5歳 (顎が発達して歯と歯の間が広がります)
- 適切な歯磨き方法を身に付け、自分一人でしっかり歯が磨けるように練習しましょう。
- 歯と歯の隙間も意識して磨き、奥歯などのケアが難しい場所はデンタルフロスを活用しましょう。
6歳 (乳歯が永久歯に生え変わり始めます)
※就学時歯科検診を受けましょう
- 永久歯の奥歯(6歳臼歯)をしっかり磨けるよう、奥歯の磨き方を練習しましょう。
- 毎食後に歯磨きをする習慣づけをしましょう。
- 奥歯は磨きにくく、生え変わったばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、仕上げ磨きをしてあげましょう。
歯の外傷時の基本的な応急処置
子供は活発に動くため、歯をぶつけて怪我をすることも少なくありません。転んだり衝突したりして歯を打ってしまった場合は、慌てずに下記の症状に応じた応急処置を行いましょう。
吐き気やめまいがある(頭の外傷が疑われる状態)
頭痛や吐き気、めまいを訴える場合は、お子さんの意識や反応を確認し、大きな病院にて検査を受けましょう。
歯がグラグラ動く・歯茎から出血がある・歯が痛い
出血がある場合は、濡らしたガーゼなどで患部の血や汚れを拭き取り、清潔なガーゼやティッシュを当てて止血しましょう。歯根が折れていたりすることもありますので、極力歯を触らないよう注意し、できるだけ早めに歯科医院にて検査・適切な処置を受けましょう。
歯が欠けた
歯が大きく欠けた場合は、神経にまで達している可能性が高くなります。神経に達している状態で放置すると痛みが生じたり、神経が壊死してしまうため、できるだけ早めに歯科医院にて検査をうけましょう。歯の欠けが少しの場合は、しばらく様子を見てからでも大丈夫ですが、不安な場合は歯科医院にて診てもらうことをおすすめします。
歯が抜けた
抜け落ちた歯の状態によっては、元の場所に再び歯を植えることができます。再植を成功させるためには、歯の周辺組織が生きている短時間の間(外傷後30分以内が望ましい)に適切な処置を行うことが重要となります。抜け落ちた歯については、牛乳に浸した状態で歯科医院へ持参しましょう。
親御さんが心配になる子どもの歯ぎしりについて
子どもの歯ぎしりを聞いて驚いたり、不安になったりした親御さんも多いのではないでしょうか。歯ぎしりは大人がするものというイメージが強いですが、歯が生え始めた幼児なども歯ぎしりをすることがあります。以下では、子どもの歯ぎしりについて詳しく解説いたします。
子どもの歯ぎしりは成長している証拠
子どもが歯ぎしりをする時期は、乳歯が生え始める生後約8ヵ月~10ヵ月の頃です。
何かと悪いイメージがある歯ぎしりですが、幼児の場合に関しては歯の咬み合わせを整えるために必要な行為であり、「成長している証拠」として捉えることができます。実際、1~2割の幼児は歯ぎしりをすると言われていますので、お口の中から出血がある、歯が生え揃っても歯ぎしりをやめないなど、特別な理由がない限りは心配する必要はありません。
子どもが歯ぎしりをする原因
歯が生える際に感じる痒み
歯が生え始める際に感じる痒みを解消するため、歯ぎしりをするようになります。
歯並び・顎の位置を整える
生えてくる歯や顎を適切な位置にするため、本能的に歯ぎしりをすることがあると言われています。
顎の筋力を強化する
顎の力を強化するため、歯ぎしりをして筋力を鍛えている場合もあります。心配せずにお子さんの成長を見守りましょう。
歯ぎしりをしている時は定期的にお口を観察しましょう
子どもの歯ぎしりは基本的に問題になる場合はありませんが、状況によっては歯の擦り減りや欠け、または歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。
親御さんは定期的にお子さんのお口の中をチェックし、過度なすり減りや欠け、歯並びの乱れが気になる場合には歯科医院にて検査をしてもらいましょう。
小児歯科に関するQ&A
こちらでは、親御さんからお問い合わせの多い小児歯科やお子さんに関するQ&Aをご紹介致します。
丹羽郡・江南市・犬山市で小児歯科をお探しの方はぜひ当院へ
わだち歯科クリニックの小児歯科では、子どもたちの歯を虫歯にさせないように予防すること・お母さんの子育て支援を第一に考えています。この地域に住んでいる多くの子ども達が当院に通っています。丹羽郡・江南市・犬山市で小児歯科をお探しの方は、ぜひ当院にご相談ください。