妊婦さんと歯科治療時の麻酔

投稿日:2018年5月30日

カテゴリ:大人向けの歯のお話 赤ちゃん子育てヒント

※過去のブログ記事を加筆修正したものです。

 

今日は、妊婦の方の歯科治療について書かせてください。

 

虫歯治療の時に麻酔(局所麻酔)が必要になることが多々あると思います。

 

時々妊娠中の方に、「妊娠中ですが麻酔を使っても大丈夫ですか?」と質問を受けます。

 

結論から言うと、問題ありません。

 

現在、歯科医院での治療時に使用されている局所麻酔は、歯科治療に用いる程度の量では妊婦、あるいは胎児への影響を問題視する報告はありません。

 

また、血管収縮薬として添加されているエピネフリンについても同様です。

 

ちなみに麻酔を打った直後に、ドキドキするように感じる方がごく稀ですがいらっしゃいます。

 

それはこのエピネフリンの影響です。

 

わだち歯科クリニックでは、エピネフリンが入っていない麻酔薬も常備しております。

 

むしろ、持続的な歯の痛みや感染源を放置するほうが問題であり、麻酔を使用し無痛な状態にしてから治療する方が、お母様にもお腹の中の赤ちゃんにも良いと考えられます。

 

ですがそれでも心配な方は、担当の先生に遠慮なくそのように伝えて、しっかり話し合って治療を進めて下さい。

 

 

妊娠中の方へ 妊娠を望んでいる方へ

 

妊娠中の方こそ、どうか出産前にきちんとかかりつけの歯科医院を受診し、チェックを受けて下さいね。

 

出産前に虫歯は治療してください。

 

そして妊娠中は歯肉炎が進行しやすいので(歯肉炎になりやすいので)、ぜひ歯科衛生士からケアのアドバイスを受けて下さい。

 

個人的には女性の方は、妊娠中ではなく妊娠前から歯科医院でケアを継続していくことを強くお勧めします。

 

妊娠前から赤ちゃんのためにしっかり栄養を摂って下さい。

 

赤ちゃんはお母さんの身体の栄養を母乳を通じて摂取します。

 

 

妊娠中のお母様の歯

 

妊娠すると歯がダメになるのはお腹の中の赤ちゃんにお母様のカルシウムを取られてしまうから、とかお母様の歯からカルシウムが溶け出すからということを聞いたことがあるかもしれませんが、それは迷信です。

 

妊娠中の方の中には、つわりなどで吐きやすくなったり味覚に変化が生じて、酸っぱいものを好んで食べる機会が増える方も多くみられます。

 

その場合はお口の中が酸性に傾きがちです。

 

また、つわりがひどいと歯ブラシがしにくくなることもあります。

 

その場合は、当然磨き残しが増えます。

 

さらに、なかなか食べられないと食生活も不規則になりがちです。

 

これらの原因の結果、妊娠することでお口の中の環境が大きく変化して、虫歯や歯周病が起きやすくなります(進みやすくなります)。

 

虫歯や歯周病を防ぐのに最も力を入れていただきたいのは、当然日々のブラッシングです。

 

理想は食べたらその都度磨くのがいいのですが、それがなかなか難しい場合は(時間的都合であったり、つわりなどの体調のご都合であったり)、水で口をゆすぐ習慣をつけていただくだけでも違います。

 

そして気分が優れ、磨きやすい時にはいつも以上にゆっくり丁寧に磨いてください。

 

そしてなかなか磨けない方は特に、定期的に歯の健診を受け妊娠性歯肉炎の予防につとめましょう。

 

そして虫歯がもしあれば、妊娠中(特に安定期)に治療を済ませておきましょう。

 

出産直後はなかなか受診しにくいことも少なくありません。

 

 

良ければ参考にしてくださいね。