子どもの受け口が気になる方へ

投稿日:2017年11月8日

カテゴリ:子供の歯と歯ならびのおはなし

※今日のブログは過去のブログを加筆修正したものです。

 

 

小さなお子様の保護者の方から、子供の受け口について時々質問を受けますので、今日は受け口(以下 反対咬合と表記します)についてよく聞かれることをまとめて書いてみようと思います。

 

 

Q 自然に治りますか?永久歯が生えるまで様子を見てても良いですか?

 

永久歯が生えるときに自然に治ることがあります。ただ確率は低いです。

 

以下の場合は経過観察で改善することは極めて難しいと考えています。

 

・反対になっている下の歯が5~6本

・逆のかみ合わせが深い

・ご家族や近親に反対咬合の人がいる(多いほど経過観察での改善は難しいです)

 

わだち歯科クリニックでは反対咬合のお子様の多くの方に早期初期治療が必要だと考えています。

 

 

Q そもそも反対咬合は治したほうがいいの?

 

かみ合わせが悪いことで、成長発育が大幅に遅れることは基本的にはありません(全く無いわけではありませんが)。

 

ただサ行・タ行の発音に特徴的な舌足らずのしゃべり方が見られたり、食べ方に特徴が出たり(ワニのような食べ方といわれます)など、発音や食事に問題が出ることもあります。

 

しかし、我々が治療を進める一番の理由は審美的な理由です。

 

反対咬合特有の顔貌に、小中学校に入り友達が増えるほど、劣等感を感じることがあります。

 

反対咬合のせいで子供の心の負担・悩みが増えるのはかわいそうだと思っています。

 

 

Q 早く治したほうがいいの?

 

かみ合わせを逆のままにしておくと、下顎骨が過成長しやすい状態が続きます。

 

下顎骨が取り返しのつかないほど大きくなってしまう前に逆のかみ合わせは治しておくべきです。

 

早いほど本人の負担は少なく済むことも少なくありませんし、逆に年齢が高くなると治療の選択肢が少なくなり、矯正治療で必要となる費用も増える傾向もあります。

 

 

Qそれで、何歳から始めたほうが良いの??

 

具体的に何歳からというのは正直ないと思っています。

 

ですが可能であれば、早いに越したことは無いとも思っています。

 

ただ1歳2歳で、改善のための矯正装置を口の中に入れることができるかとなると、無理だと思います。

 

矯正装置のパンフレットの中には“3歳から治せる矯正装置です”と謳っているものも見たことありますが、個人的には3歳でも、保護者の言うことをある程度しっかり聞けてお利口さんでないと難しいと感じています。

 

そういう装置を入れることができるかというのは、やはり低年齢であればあるほど個人差はあります。

 

でも1つ断言できることとして、歯科医院に慣れている子の方がスムーズに始められやすいということ

 

だからこそ、将来的にも子供の歯並びをよくしたい(悪くならないほうがいい)という想いがある保護者の方には、できる限り子供が低年齢の時から(できれば赤ちゃん時代から)歯科医院に健診やフッ素塗布で通い始め、通い続けることを当院では推奨しています

 

※軽度の受け口ならご自宅でできる簡単なトレーニングで治ることもあります。興味がある方はご連絡下さい。

 

 

Q どうして反対咬合になるの?

 

嚥下(物を飲み込む)するときの舌の位置が悪いのかもしれません。

 

舌の位置が悪いと、嚥下のたびに舌が下の前歯を前方に押す力をかけてしまいます。

 

つまり、舌と口の周りの筋肉が正しく機能・発達していないと、反対咬合を含めた不正咬合になりやすくなってしまうんです。

 

 

Q 反対咬合は遺伝するの?

 

絶対遺伝するわけではありませんが、遺伝も関係はあります。

 

顔の形は両親に似てきます。つまり残念ですが、反対咬合の家系はあります。

 

ですが早期に対応することで改善できることも少なくありません。

 

遺伝の有無にかかわらず、気になる場合は近隣の歯科医院をまずは受診することをお勧めします。

 

※最近では遺伝は、さほど確率としては高くないとも言われてはいます。

 

 

Q どうやって治すの?

 

反対咬合の程度や矯正治療を開始する年齢によって用いる矯正装置は異なってきます。

 

まずは上にも書いた通り、気になったときに歯科医院へ相談をしてみて下さい。

 

そして先ほど書いたように年齢が上がってしまうほど使える矯正装置が少なくなってしまうかもしれません。

 

当院では、まずは取り外し式の矯正装置を用いて改善を見ていきます。

 

装置の種類は色々あり、その子の反対咬合の程度によってご案内させていただいていますので、興味・関心があったり心配な方はお問い合わせください。

 

 

Q 矯正治療して治ったから、もう大丈夫ですよね?

 

下顎は小学校高学年から中学校頃に急激に成長発育する時期を迎えます。

 

なので装置を用いて反対咬合が治っても、その成長によってまた反対咬合になってしまうということもよくあります。

 

なので治った後も定期的に歯科医院で検診・チェックを必ず受けてください。

 

目安は高校卒業くらいまで。3~6か月に1度くらい定期検診を受けてくださいね

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

よく聞かれることは網羅できたかと思っていますが(”ω”)

 

とにかくお子様に反対咬合が見られ、それが気になるのであれば、早めにかかりつけの歯科医院もしくは近隣の歯科医院を一度受診し、相談してみて下さいね。