食物繊維を摂りましょう

投稿日:2016年10月25日

カテゴリ:大人向けの歯のお話 子供の歯と歯ならびのおはなし 食と栄養・サプリメントコラム

今日は「食物繊維」についてちょっとまとめてみようと思います。

 

 

食物繊維・・・、皆さん言葉は聞いたことありますよね?どのようなイメージをお持ちでしょうか?

 

「身体にいい」

「しっかり摂ったほうがいい栄養素」

 

そんなところではないでしょうか。

 

それらは間違っていないと思います。それにもう少し補足するような感覚で書いていきますね。

 

 

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(ブラックボードも更新してます。よければクリックして見てみて下さい)

 

 

食物繊維を食べよう!

 

だ液には、歯の表面や歯と歯の間に付着したプラークや食べ物を洗い流す自浄作用という働きがあり、この働きによって口の中は清潔に保たれています。だ液をいっぱい分泌するためには、よくかんで食べることがポイントです。

 

食物繊維の多い食べ物は、かむ回数が自然と増えます。さらによくかむことで顎の骨を丈夫にし、歯をますます丈夫にしてます。

 

また、食べ過ぎを防ぐこともでき、ダイエット効果も期待できます。

 

 

食物繊維の種類

 

食物繊維は大きく2種類に分かれます。

 

A 不溶性食物繊維

 

穀物、豆類、繊維質の野菜、きのこなどです。

   ・水に溶けず、水分を吸収して膨張する

   ・便のカサを増し、便秘改善効果がある

   ・整腸作用があり、腸内環境を整える

 

B 水溶性食物繊維

 

海藻、こんにゃく、果物、山芋など(ねばねば、ぬるぬるのもの)です。

   ・水に溶ける

   ・吸収コントロール作用が大きい

 

 

食べ物が歯に挟まる・・・

 

きのこや海藻などの食物繊維を食べようと言われても、食べた時に歯に物が挟まってしまう、という方はいらっしゃいませんか?

 

歯と歯の間に物が挟まりやすい場合は、

①歯と歯の間に虫歯がある

②歯と歯の間に(歯周病で正常な状態より大きな)隙間がある

③歯と歯の間に(歯周病が原因で)段差ができてしまっている

④入っている金属の適合が悪い(金属の中の虫歯・経年劣化などで) 

 

などの可能性があります。食事がおいしく食べられるのは、健康な歯があってこそです。歯に物が挟まる場合には、可能なら早めに近隣もしくはかかりつけの歯科医院を受診してください。

 

 

子どもの顎の成長のために・・・

 

「しっかりかむ食事をしましょう」「たくさんかませると顎が成長し、それだけで歯並びが良くなることもあります」と説明をすると、「スルメ食べさせると良いですか?」と聞かれることがあります(これ、冗談ではありません)。

 

硬いものを食べることは良い事ですが、硬いものばかりを食べることがいいのではありません。硬いものを食べ慣れていない子供は、かまずに丸呑みしがちです。かむ回数を増やすことが大切です。

 

 

Let’s  Try!!  ご家庭でできる、かむ回数を増やす工夫

 

最後にご家庭で食事の時にかむ回数を増やす(自然と増えてしまう)工夫を書いて今日は終わります。

 

食材はあえて大きく切ってください

 

お母さんは包丁で切る回数を減らして、もっと「手抜き」をして下さい。食材を大きくすることで前歯でかみきり、奥歯ですりつぶして、歯をしっかり使うことができます。

 

よく院内で保護者の方に例えとして話すのが、カレーライス。ニンジン、ジャガイモを大きく切るだけでもかむトレーニングになります。

 

食材に歯ごたえを残しましょう

 

かむ量や回数は、同じ食べ物でも調理法により変化し、切り方や料理の水分量などによっても変わります。先ほど例に挙げたカレーライスのニンジンやジャガイモも、火を通せば通すほど柔らかくなりますよね(と偉そうに書いていますが、料理できません…)。

 

 

食材の組み合わせを考えてみましょう

 

食物繊維の豊富なものは、かむ回数が増える傾向にあるので、栄養のことも考え、ぜひ積極的に取り入れて下さい。

 

あるいは、例えば納豆にチリメンジャコやタクアンを細かく刻んで加える、白米に雑穀や玄米を加える、サンドイッチはパンの耳を残す、ハンバーグに歯ごたえのある野菜(レンコンやゴボウなど)を入れるなど、一工夫する(一手間かける)だけでかむ回数を増やし、バリエーションを持たせることができます。

 

そういう一工夫したほうが栄養面でも良くなることも多いはずです(きっと一手間かけたほうが良くなることがほとんどではないでしょうか)。

 

 

食事中飲み物を出すのをやめて下さい

 

最近の子ども達は食卓に水やお茶などの飲み物でしっかりかまずに「流し食べ」をすることが多い傾向があります。当然飲み物で流し込めば、かむ回数は減ります。飲み物は食事の最初か最後にしましょう。(←このことについては、後日ブログでしっかり書こうと思います)

 

 

 

食物繊維の話から脱線して子どもの顎の発育についての話にもなってしまいました(汗)。

 

でも今日の話は、『とても』大切なことです。

 

一人でも多くの方に読んでいただき、参考にしていただければ嬉しいです。

 

※ブラックボードのクイズの答えは、1△ 2○ 3○ 4×  でした。