歯ぎしりへのアプローチ ~砂糖(糖質)との関係~

投稿日:2016年9月30日

カテゴリ:大人向けの歯のお話 食と栄養・サプリメントコラム

歯ぎしりや食いしばり(日中・夜間就寝時を含めて)がある方に対して、歯科医院での対応方法としてマウスピースを入れて、顎にかかる負担をやわらげて経過を見る方法があります(スプリント療法と言われます)。

 

当院もそういう処置を行ってはいますが、歯ぎしり・食いしばりがある方には食事も考えてみていただきたいと思っています。

 

 

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(ブラックボードもよろしければクリックして見てみて下さい)

 

 

低血糖症ってご存知ですか?

 

低血糖症とは、血糖値が下がることによって起きてしまう病気・症状のことです。

 

単純に「糖分が不足」→「低血糖」→「糖分を補充する」というわけではありませんのでご注意ください。

 

まず、血糖値とは

血糖値とは、血管の中のブドウ糖という糖分の濃度のことです。血糖は人間が生きていくために最も利用しやすいエネルギー源です。血糖値がちょうどいい濃度に保たれていることが重要です。

 

血糖値の変動について

正常な状態であれば、お腹がすいている時は血糖値は下がっています。そこで食事を摂ると血糖値が上昇します(食後高血糖とも言われます)。血糖値が上昇したらインスリンが分泌されて、元の正常な血糖値に戻します。インスリンの分泌が不十分で血糖値が下がりきらないと『糖尿病』ということになります。

 

低血糖症の人の血糖値は…

 

低血糖症の原因のほとんどは、糖分(砂糖)の大量・または頻繁な摂取、です。

 

糖分の大量・または頻繁な摂取

 ↓

血糖値の急激な上昇 ⇒⇒ 高血糖(※1)

 ↓

血糖値を下げるために脾臓が過剰なインスリンを分泌

 ↓

血糖値が急激に下降 ⇒⇒低血糖(※2)

 ↓

血糖値を正常に戻すために副腎皮質からアドレナリンノルアドレナリンが分泌される(※3)

 ↓

血糖値が急上昇

 ↓

インスリンがまた大量に分泌される

 ↓

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 ↓

多量にインスリンを消費していくとインスリンが枯渇する ⇒⇒糖尿病

 

※1

高血糖は血管に障害を起こします(血管を傷つけます)。動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高くします。血管障害は歯周病にもつながります

 

※2

低血糖は脳のエネルギー不足を起こし、眠い、疲れやすい、だるい、やる気が出ない、集中力低下、うつ症状などを起こすこともあります。他に強烈に甘いものを欲するのも低血糖かもしれません。

 

※3

アドレナリンにより感情的には興奮状態になります。その結果、イライラ、キレっぽくなる、歯ぎしり食いしばりにつながることもあります。ノリアドレナリンにより起こる感情は、アドレナリンと逆です。不安な気持ち、恐怖心、落ち込み、焦燥感、強迫観念などを感じやすくなります。

 

低血糖症の方の治療方法

 

低血糖症を治せるような薬はありません(治療薬はありません)。食事の改善を、低血糖症の方(低血糖症が疑われる方)にわだち歯科クリニックでは提案をしています。

 

糖質制限

低血糖症の方は血糖値の過度な上下変動が起こっています。であれば、血糖値の変動を緩やかにする食事=糖質を減らす必要があるのは一目瞭然ですよね。

無理のない範囲で糖質制限を始めてみてはいかがでしょうか。

 

高タンパク食

骨も筋肉も、爪も髪の毛も、身体のほとんどの器官・組織はタンパク質をもとに作られています。肉や魚など良質なたんぱく質をぜひ意識して摂取してくださいね。

 

食事アドバイスもしています

 

江南駅犬山駅からもアクセス便利な扶桑イオン近くのわだち歯科クリニックでは、ご希望される方には食事指導(食事のアドバイス)も行っています。

 

身体の不調や口の中の状態も人それぞれです。それがもしかすると食事改善で改善(もしくは軽減)することもあります。

 

他に成長真っ盛りのお子様の場合は、食事内容で成長も大きく変わっていきます。

 

食事指導という言葉だけ聞くと、大変なように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。

 

ご興味ある方はぜひわだち歯科クリニックにお問い合わせください。