鉄は大切な栄養素です

投稿日:2016年9月28日

カテゴリ:食と栄養・サプリメントコラム

今日は鉄についてまとめてみたいと思います。

 

※今回のブログは以前のブログに加筆修正したものです。

 

 

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(ブラックボード、よければクリックして見てやってください?)

 

鉄不足の人は貧血になりやすい、と聞いたことがあるかもしれませんが、その鉄について書いてみます。

 

ヘム鉄と非ヘム鉄

 

鉄は、肉や魚に多く含まれるヘム鉄と、ひじきやほうれん草などに含まれる非ヘム鉄に分類されます。

 

ヘム鉄と非ヘム鉄、吸収効率に大きな違いがあります。ヘム鉄の吸収効率が1020%くらいですが、非ヘム鉄は25%と非常に低くなってしまいます。ほうれん草を食べると元気になるポパイは、もしかしたら肉を食べていたら、もっともっと強かったかもしれません。

 

吸収効率の違いを考慮すると、貧血対策には非ヘム鉄ではなくヘム鉄を摂ったほうがよいです。ほうれん草より、肉や魚です。

 

鉄の吸収を助けるもの・妨げるもの

 

鉄の吸収を助けるものや妨げるものもあります。

 

鉄の吸収を助けるもの:ビタミンC、タンパク質

 

鉄の吸収を妨げるもの:タンニン(コーヒー、紅茶)、フィチン酸(穀物の外皮、玄米)、食物繊維(おから、大豆、海藻)

 

貧血対策にプルーンを食べている方もいるかもしれませんが、かえって逆効果です。鉄を一緒に排泄してしまう、という報告も多数みられます。プルーンは健康のためのものと考えず、好きな人が食べる嗜好品と捉えてください。

 

あと鉄は、亜鉛や銅と一緒に摂るのがミネラルバランス的に考えるといいそうです。もちろん鉄だけをサプリメントで摂っても、特に女性の方は鉄不足の人が圧倒的に多いので、しっかり効きますのでご安心ください。

 

あともう1つ。コラーゲンを作るのにはタンパク質とビタミンCと鉄が必要です。なのでお肌のことを気にしている方は、そのあたりを意識してみて食生活を考えてみてはいかがでしょうか。

 

鉄が不足すると・・・

鉄が不足すると様々な症状が起こります。

 

・動悸 めまい

・肩こり

・頭痛(片頭痛も鉄不足でよくおこります)

・皮膚や爪や髪の毛や粘膜のトラブル 

・あざ

・歯肉からの出血

・イライラや心の不調(うつ傾向)

 

などで当てはまる項目が多いほど鉄不足かもしれません。

 

あと余談ですが、氷が好きな人または氷をよく食べている人、それは鉄不足のサインです。

 

女性と鉄
 

初潮を迎えた女性は、尿や汗や便から排出されてしまう鉄に加え、月経によりさらに多くの鉄が失われることになります。無理なダイエットをしたりスポーツなどでたくさんの汗をかいたりすると、鉄の供給がより間に合わなくなり、貧血がさらに悪化しまいます。女性は積極的にヘム鉄(肉や魚、とくに肉)を摂ることを推奨します。

 

女性と鉄不足

鉄と女性の関係はとても大切です。

 

・月経時 1カ月約30㎎の鉄が失われる

・体重1kgあたり約30mgの鉄が必要

・汗1ℓにつき約0.5㎎の鉄が失われる

・妊娠、出産、授乳時は最低約4㎎の鉄が必要

 

これを読んで下さってる女性の方、鉄足りてますか?ご自身の今の食生活や日常生活で鉄が足りていると思いますか?

 

鉄とヘモグロビン値について

 

人間ドッグや健康診断などでもらうことの多い血液検査データの中だと、ヘモグロビンの数値を見て基準値より低かったり、基準の範囲内でも下の方だと「貧血気味」だとか「貧血の恐れあり」と言われることも多いと思います。

 

ですが特に女性の方の中に、「ヘモグロビンの数値は充分基準内だけど貧血っぽい」という方結構いるんです

 

残念ながら、ヘモグロビンの数値だけで貧血を判断するには、情報が乏しすぎます。

 


それはなぜか??

 

まずこの基準値に問題があります。

 

この基準値は検査会社によって違います。ほとんどの会社が検査会社に勤める社員さんの数値の平均値だと聞いたこともあります。なので例えば若い女性が多ければ、そうでない会社に比べると基準値も低くなります。

 

あと、ヘモグロビンの数値は鉄不足の時に、最後の最後で低くなっていく項目です(だから逆にヘモグロビン値だけで貧血と診断された方は、かなりの重度の貧血かもしれません)。

 

フェリチン値をご存知ですか?

 

貧血を確認するのに一番データがあるとはっきりするのは『フェリチン』という数値です。

 

ですがこのフェリチン、普通の血液検査ではまず調べられません。希望する場合は、血液検査時に数値を調べたい事を伝える必要があると思います(なので多少費用もかかると思います)。

 

フェリチン値が無くても、普段の血液検査結果にもまず載っているMCVMCHCMCHの数値から判断することも可能です。

 

ヘモグロビン値だけでなくMCVMCHCMCHの数値も一緒に診る、できればフェリチン値もあるとなおより良い、といったところでしょうか。

 

わだち歯科クリニックでは、血液検査を持参していただければ、鉄だけでなくビタミンやタンパク質などを含めた身体の栄養状態の説明や、希望があれば身体に合った、そして今の栄養状態にふさわしいサプリメントの提案もしています

 

歯科と鉄

 

歯ぐきはコラーゲン繊維でできています。先ほどコラーゲンはタンパク質とビタミンCと鉄で作られると書きました。なので磨き残しはそれほど多くなくても、歯ぐきの状態が芳しくない(よく腫れる・歯磨きの時の出血が多い、など)方は栄養状態の改善からアプローチを図ることも有効なことが少なくありません。

 

なので、わだち歯科クリニックでは血液検査データからの栄養状態の確認も必要であれば行いますし、医療用サプリメントの取り扱いも行っています

 

わだち歯科クリニックは、全身から口の中の状態を判断・説明できる歯科医院を目指しています。

 

 

 


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