【小児】食と栄養に関するQ&A
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食事と栄養に関するQ&A
偏食やイヤイヤ期のとの付き合い方を教えて下さい。
お母さまにとってイヤイヤ期はとても大変な時期ですよね。食事では同じものを食べたがったり、気に入らないと怒ったり泣いたり・・・。本当に困ってしまったりうんざりすることも多々ありますよね。でもこれらはお子様が成長するうえでよくある事と考え、自分の子供だけではないと思い、少し気長にお子さまの成長を見守ってみてはいかがでしょうか。この時期の食事のポイントとしては、食卓の雰囲気や食事する場所を変える事で気持ちの切り替えができるかもしれません。調理方法を変えたり、余裕がもしあれば何か一工夫する(ひと手間加える)のも良いと思います(ウインナーをタコさんの形に切ってみるとか、食事をいつものお皿の上に載せるのではなく、あえてかわいいキャラクターの入ったお弁当箱に詰めてみるとか・・・)。あと、15分ほどして食べなかったらさっと切り上げてしまうことも有効、だと聞いたことがあります。食べなくても食卓に並べ、大人がおいしそうに楽しそうに食べる姿を見せ続けて下さいね。詳しくは歯科医師にご相談ください。
おやつの摂り方や何を食べさせるのがいいのか教えて下さい。
基本的考えとして、おやつ=捕食、と考えて下さい。3食の食事で摂りきれなかった栄養を補う、または食事と食事の間、どうしてもお腹が空いて仕方無い時に食べる、と考えていただくと良いのではないでしょうか。おやつ=お菓子、では決してありません。当然砂糖いっぱいのお菓子やジュースは虫歯になりやすいですし、クッキーのような歯に残りやすいものも同様です。一口おにぎりや野菜スティック、チーズなどが本当は一番良いと思っています。
野菜を食べてくれません。
基本的に子供は噛みにくい(噛みちぎりにくいもの)や硬いもの、苦いものを嫌います(ピーマンを苦い、と表現するお子さまもいらっしゃいますよね)。野菜を食べてもらう工夫として、茹でたり炒めることで少し柔らかくし噛みやすくしたり、カレーライスやみそ汁に入れ一緒に食べさせるのも良いかと思います。
カレーライスやハンバーグなど、自分の好きなものしか食べようとしません・・・
子供は自己防衛能力により苦みな酸味の無い、自分にとって安心できる(安全な)食べ物や食べやすいものを好む傾向にあるので、それ自体はおかしい事ではないのかもしれません。ただ、様々な食品を摂ることによって栄養状態も良くなります。食べられるものが少しづつ増えていくといいですね。そのためにできることとして、お子さまが嫌いなものも食卓に出し続ける、家族がおいしそうに食べている姿を見せる、その食品について話をする、一口でもチャレンジする様に声をかけ口にできたら褒めてあげる……、など繰り返すことが大切だと思います。食べないからと焦り過ぎたり神経質にならず、気長に待ってみませんか?栄養のことや健康のことが何となくでも分かる年齢になったら、食べられるようになることがほとんどです。
噛む回数が少ないのが気になります。
現代のお子さまが好きな食品の多くはカレーやハンバーグなど、柔らかくあまり噛まなくても食べやすいものが多くなってきています。あえて噛む回数が増えるような工夫をして下さい。例えば茹でる時間を少し短くして敢えて硬さを残すとか、よく菓子パンを食べるなら、時々フランスパンのような硬めのものに変える、あと食材を意識して今までより大きく切ることも効果的です。大きく切ることで、前歯を使ってかぶりつく機会が多くなり、歯並びが良くなっていくことにもつながります。詳しくは歯科医師に相談してください。
カロリーオフとか糖質0とかノンシュガーとか、いろいろな表示を見ますが、そういうものをおやつに取り入れるべきですか?
何かを減らす代わりに何か別のものが加えられているケースがほとんどです。ノンシュガーと書かれているものでも甘さを感じたりすることはないでしょうか(※ノンシュガーという表示は食品100グラム当たり糖質0.5グラム未満なら表示可能です)?多少の砂糖は入っているので、甘さを感じるのは当然かもしれませんが、市販の食品は消費者が美味しいと思うように作られているため、味や食感を補うためにそれに代わる人工的なモノ(調味料であったり保存量であったり・・・)が余計に加えられていることがほとんどです。人工的なモノは健康のことを考えると摂らずに済むのなら摂らない方が賢明ではないでしょうか。