フッ素の効用

投稿日:2017年8月7日

カテゴリ:子供の歯と歯ならびのおはなし 赤ちゃん子育てヒント

 

今日は フッ素 について、久しぶりに書いてみたいと思います。

 

フッ素の効果や害についても書いていきます。

 

 

そもそも フッ素とは??

 

まず初めにフッ素とは元素の名前で、私たちが普段使用しているのはフッ素の化合物、つまり「フッ化物」です。でも分かりにくいので一般的には「フッ素」と呼ばれています。

 

そのフッ素(フッ化物)はなぜ虫歯予防に効果があるのでしょうか。

 

 

フッ素のはたらき

 

 

フッ素の働き(虫歯予防効果)は、大きく3つあります。

 

・歯の再石灰化(歯にミネラルが戻りやすくする)

・歯質強化(歯が強くなる)

・細菌の酸産生抑制(最近が出す酸で歯が溶ける=虫歯)

 

これらの働きにより虫歯になりにくくなります。

 

このフッ素(フッ化物)を最も効果的に活用できる方法は、定期的な歯科医院でのフッ素塗布・・・

 

ではありません。

 

もっと有効にフッ素で虫歯予防できる方法があります。

 

それは、≪毎日の歯磨き≫です。

 

フッ素は濃度も大切ですが、それよりも使われる頻度が大切です

 

現在市販の歯磨き粉のほとんどにフッ素が含まれています。その歯磨き粉をなるべく頻繁に使い(だから1日3回毎食後に磨いたほうがいいんです)、口の中のフッ素の濃度が高い時間を増やすことをおススメします。

 

なので歯磨き後のうがいはあまり回数をせず、少量の水で少ない回数で済ませた方がbetterです

 

せっかく一日複数回磨くのであれば、歯磨き粉を使って磨くようにしましょう。歯磨き粉に加えて、フッ化物配合ジェルやフッ素洗口剤などの併用も効果的です。

 

そして、それに加えて定期的に歯医者さんで高濃度のフッ素を塗布してもらえば言うことなしです。

 

ちなみに、歯が生え始めたらフッ素塗布は行えますので、一歳前後のお子さんでも定期的にフッ素で虫歯予防していきましょう。

 

 

フッ素の害

 

時々、フッ素(フッ化物)のもつ危険性についての記事(ほとんどネットですが)を目にしませんか?

 

そのことについて少し当院の見解を書かせてください。

 

フッ素もメリットだけではありません。デメリットも全く無いと言えば嘘になります。

 

よく取り上げられるのが、フッ素(フッ化物)の水道水への添加について。

 

そもそもフッ素が虫歯予防に効果があると発見されたきっかけは、飲み水のフッ化物濃度が高い地域の人々には虫歯が少なかったことから明らかになりました。

 

なら、そのフッ化物濃度の高い飲み水を人工的に作ってはどうか、と考えフッ素を意図的に水道水へ添加している国が出てきました(今もしています)。

 

その結果、過剰にフッ素(フッ化物)を摂取した副作用として、骨が異常に硬くなってしまったり、歯に白い線が現れたりしました。

 

フッ素(フッ化物)を多量に摂取すると、そういう弊害もあるのは事実です。

 

ですが歯磨き粉は本来、水道水のようにごくごく飲み込むものではありません(多少はつばを飲み込むときに一緒に飲み込むと思いますが、その程度はまったく問題ありません)。

 

うがいをして出してしまうものです。

 

そのため、水道水への添加とはまた意味が違ってきます。そこを混同し、ひとくちに「フッ素は使い過ぎは良くない!」と言われてしまっている気がしています。

 

とはいえフッ素も薬と言っても過言ではありません。

 

メリットとデメリットを考え、メリットが上回るときに使用するべきです。

 

当院ではフッ素塗布は推奨していますが、フッ素塗布について否定的な考えを持つ保護者の方については無理強いはしていません。

 

そういう場合は健診と歯の掃除だけにして、フッ素塗布はせず終わっています。

 

フッ素(フッ化物)による予防効果というのは、虫歯予防のための一要素でしかありません。

 

いくらフッ素を効果的に使用していても、おやつ(砂糖)をだらだら1日に何度も食べていたり、歯磨きをきちんとしなければ、当然虫歯になってしまいます。

 

そのため、虫歯になりやすい状態の方はフッ素を最大限利用して、できることをすべきですが、別にフッ素(フッ化物)を塗らなくても虫歯にはならないだろうと思われる方には、わざわざ使わなくても良いと思います。

 

虫歯予防の方法はフッ素だけではありません。

 

特に小さなお子様の場合は、一番は「食事」だと当院では考えています。

 

とはいえ、「完璧な食習慣」を目指すのは無理なことが多いですよね。

 

それを補うという意味で、フッ素(フッ化物)を効果的に利用すると良いのではないでしょうか。

 

 

フッ素が多く入っている食品

 

ここからはおまけです。

 

フッ素って食品によってはたくさん含まれているってご存知でしたか?

 

ちなみに日本の成人では毎日0.5mg程度のフッ素を食べ物や飲み物から摂取しているそうです。

 

魚介類や海藻にはフッ素が多く含まれています。また、味噌や塩、砂糖にもフッ素は含まれています。

 

 

フッ素が多く入ってる食べ物を摂ったら虫歯予防になるの?

 

海藻や魚介類をたくさん食べればフッ素も取り込まれるから、虫歯予防になるの??と思われるかもしれませんが、虫歯予防にはなりません。

 

固形物から吸収されたフッ素のほとんどはウンチと一緒に排出されますし、魚介類と言っても魚の骨やエビの殻にたくさんフッ素はあり、どちらも多くの方が取り除いて実際は食べませんよね。

 

虫歯予防のためのフッ素は、歯の表面に触れなければ吸収されません。

 

 

今日はこの辺で。

 

何か1つでも参考にしていただければ嬉しいです。