ボトルカリエス(哺乳瓶う蝕)

投稿日:2017年4月7日

カテゴリ:子供の歯と歯ならびのおはなし 未分類 赤ちゃん子育てヒント

ボトルカリエスという言葉をご存知ですか?

 

別名を哺乳瓶う蝕(う蝕=うしょく、と読みます。虫歯のことです)とも言います。

 

初めに断っておきますが、哺乳瓶を使うと虫歯になる、というわけではありません。

 

ただその哺乳瓶の使い方が原因で独特の虫歯の形態を作ってしまうことがあります。

 

 

哺乳瓶う蝕_R

 

 

哺乳瓶う蝕2_R

 

 

上の写真2点がボトルカリエス(哺乳瓶う蝕、以下 哺乳瓶う蝕と記載していきます)の状態です。

 

特徴は

・上下の前歯の歯に白い(もしくは茶色っぽい)状態が何本もある

・歯と歯の間より、歯の中央部から歯と歯ぐきの境目あたりによく見られる

 (2枚目の写真は歯と歯の間にも虫歯で穴は開いていますが)

などがあげられます。

 

幼児期において断乳・卒乳の時期を逃してしまい、離乳期を過ぎても長期にずっと就寝時に母乳を与えたり、ミルクや糖質を含む飲み物(ジュースなど)を哺乳瓶に入れて飲ませることなどによって引き起こされる虫歯を哺乳瓶う蝕といいます(ずっと長期間、母乳を与えながら寝かしつけるという行為を続けるのも、あまりお勧めはできません)。

 

特に、就寝中は唾液の量がとても少なくなります(寝ている時の唾液は、起きている時の1/10~1/20くらいに子供も大人も減少します)。寝る前のミルクなど、水やお茶以外の飲み物を飲む習慣が残っていると危険です。何かを飲ませながら寝かしつける習慣はもっと虫歯の危険が高まってしまいます。さまざまなデータから、哺乳瓶の使用の継続期間と就寝時の飲用習慣と、虫歯の発生の関係性はよく報告されています。

 

一番危険なのは、そんなに多くの方はいないのですが、哺乳瓶の中に清涼飲料水やスポーツドリンクを入れて飲ませること(哺乳瓶でダラダラとスポーツドリンクなどの砂糖を多く含む飲料を飲ませ続けること)です。

 

これは前歯がものすごく早いスピードで虫歯になってしまいます。さらにこういう誤った習慣によって急速に爆発的に多数の(前歯を含めた)歯に虫歯になった状態をランパウンドカリエスとも呼ばれます(ひどくなると歯が全部崩壊してしまい、歯の根っこだけになってしまう状態も)。

 

スポーツ飲料はあまり甘い印象がないかもしれませんが、意外と砂糖(果糖)も多く(相当量の砂糖が入っています)、虫歯になりやすい飲み物です。特にスポーツ飲料を水の代わりに与えるのは、とってもとっても危険です。スポーツ飲料は非常にお勧めしませんが、飲むとしてもせめて病気の時だけにしたいものです(個人的には病気の時すらいらないと思っています)。

 

注意して頂きたいのが、熱を出した場合などに水分補給が必要となり、清涼飲料水などを哺乳瓶で与えることを小児科医などから勧められ、それがそのまま習慣化してしまい、結果哺乳瓶う蝕となってしまう場合も少なくありません。

 

普段お子様に飲ませている飲み物の原材料名を見てみてください。基本使われているものが多い順に記載がされています。 ほとんどのものが1番最初か2番目に砂糖や果糖と書いてあると思います。実際に調べてみると驚くほど砂糖は含まれています。

 

哺乳瓶う蝕の予防方法は、ここまで読んでいただいて予想できる方もいらっしゃると思いますが、時期が来たら哺乳瓶の使用中止、哺乳瓶の中身を変える、そして十分な口腔ケアなどを意識して下さい。

 

歯がある程度生えたらできるだけ哺乳瓶からコップへ、寝る前のミルクも早めにお茶やぬるめのお湯へ代えていってください。できる限り水やお茶などで水分補給するように心がけたいものです。

 

よければ参考にしてくださいね。

 

 

3歳までの子供に対しての内容は「もっと早く知っていればよかった」とか「上の子供の時に知りたかった」・・・、というような声を非常によく聞きます。

 

だからこそそういう声を減らしたいという想いから、当院ホームページの、たくさんあるブログの中で3歳以下の子供を(主に)対象としたブログ≪赤ちゃん子育てヒント≫ を今年1月より(だいたい)週1回更新しています。

 

「知らなかった」結果を被るのは赤ちゃん(子供)なのかもしれません。知った結果、どうするかはもちろん保護者の方々の自由ですからね。

 

わだち歯科クリニックは引き続き情報の発信を続けていきます (/・ω・)/