離乳食の与え方

   

今日は離乳食について書いてみたいと思います。

 

離乳食の話と聞くと調理法であったり開始時期の話などが多いかもしれませんが、今日はそれだけではなく「顎の発達」や「食べるという行為」について書いていきます。

 

離乳食開始は生後5~6か月と言われることが多い(育児本などに書かれていることが多い)と思いますが、歯科的に見ても5~7か月くらいだと当院でも考えています。

 

ただ個人差がありますので、時期が来たら漠然と始めるのでもなく、お子様の様子を見ながら開始時期を決めて下さい。

 

赤ちゃんが食べたそうな素振り(口を動かしていたり食べ物に向かって手を伸ばしてきたり)が見られたら離乳食開始を考えてみて下さい。

 

離乳食を与えるときに、 『お子様の下唇にスプーンを載せて、お子様自身でスプーンを上唇で捕まえに来る』ようにしてください。

 

スプーンで下唇に刺激を与えれば(軽く触れれば)赤ちゃんは食べ物を取り込もうと上唇を動かして閉じようとします。

 

お子様の舌の上に食べ物を載せたり、スプーンを喉の奥まで放り込まないようにしてください。

 

そのような与え方だと、お子様ご自身の意志で口を閉じる回数や口を閉じている時間が少なくなる影響で、顎の発育も悪くなりやすくなるだけでなく、そういった与え方が将来の口呼吸の子供を作りやすいという報告もあります。

 

他にも舌に食べ物を乗せてしまうと、咬まずに丸のみしやすくなってしまいます。丸のみする習慣がついてしまうと、食べるときに口が開いているために、クチャクチャと周りの人が嫌がる(不快に感じる)音をたてるようになってしまいます。

 

その結果、先ほど上に書いたような顎の成長が年齢相応にうまくいかなかったり、口呼吸になりやすくなってしまいます。

 

食事時の姿勢は背筋を伸ばして、最も気を配ってほしいのが『足底接地(そくていせっち)』。

 

足の裏全体をきちんと地面に着けて離乳食を与えて下さい。それだけでも咬む力が変わってきます。

 

 

どんどん手づかみ食べをさせてあげて下さい

 

この時期にどんどん手づかみ食べをさせてあげて下さい。おにぎりや野菜スティックもお勧めです。

 

手づかみ食べだと口の周りだけでなく、机の上やお子様が座ってる周りが食べ物でぐちゃぐちゃになってしまうかも(場合によっては悲惨な状況・・・)になってしまうかもしれませんが、手づかみ食べをすることで歯で食べ物を食べるという行為そのもの、そして自分自身の一口量の量を覚えていきます。

 

一口量が多いと食事中どうしても口が開きやすくなってしまいます。その時に口を頑張って閉じようとすることで、かえって過度に口の周りの筋肉を緊張させてしまいその結果、歯並びが悪くなることもあります。

 

すべての乳歯が出た時のお子様の親指第一関節の長さ(大きさ)が一口量の目安だと思ってください。

 

手づかみ食べをするということは子供の「食べたい」という気持ち(欲求)の表れです。それを頻繁に拒否してしまうと、食に対して消極的なお子様になりやすくなってしまいます。

 

 

歯並びが悪い原因は・・・

 

最近は歯並びやかみ合わせが良くないお子様が増えています。顎の発達が不十分なことが原因であることが非常に多いのですが、今日書いた離乳食の時期から顎の成長に子供によって大きく関係しています。

 

もちろん顎の成長、歯並びは離乳食だけが関係しているわけではありません。

 

いっぱいハイハイさせてあげてください。

 

いっぱい外遊びさせてあげて下さい。一緒に遊んであげて下さい。

 

食事ではまずは、“食べることは楽しいこと” ということをお子様に優しく教えて下さいね。

 

※今日書いたような離乳食の話は、今後も頻繁に何度も書いていくと思います。似たような内容も出てくると思いますが、よろしければまたご覧くださいね。

 

 

 




 
 
 
 
 

 


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