前歯の永久歯の隙間

   

上の前歯2本の永久歯は小学1年~2年生くらいで出てきますが、よくその2本が斜めに出てくることがあります。

 

下の写真のような感じです。

 

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上の前歯2本が八の字に出てきて、真ん中の隙間が開いているのがお分かりでしょうか。

 

「これは大丈夫ですか」と保護者の方からよく質問を受けます。

 

ですが、この時期の前歯は八の字型に出てくることは珍しくありません。よくあることです。

 

当院としては、定期的に当院で健診を受けてくれれば『経過観察』で良いとお話しすることがほとんどです

 

“定期健診を受けてくれれば” と条件を付けるのは、何か想定外のことが起こった時に、早急に説明・対応できるからです。

 

上の写真のようになっても多くの場合、前から2番目の永久歯が出てくるにつれて横向きの力が加わり、その結果隙間が閉じてきます。3番目の永久歯が出るときも同様の力が加わってさらに閉じてきます。

 

なので当院では3番目の永久歯が出てくるまでは“定期健診できちんと診させてもらえるなら” そんなに心配せず経過観察で、としています。

 

ただ3番目の永久歯が出終わった時にまだ八の字になっていたり前歯に隙間があったら、矯正治療をしなければ前歯の状態は、ずっとそのままだと思います。

 

だからこそ定期的に経過を追い、改善しなさそう(改善に限界がありそう)であれば、早めに矯正治療の説明・提案はさせていただきます。

 

もちろん矯正治療を行うかは保護者の方に決めてもらっています。

 

ちなみにこの前歯が八の字状で、歯と歯の間に隙間ががある状態(時期)を『みにくいアヒルの子期』と言います。

 

ちょっとひどい名前ですよね。

 

でもアヒルも月日が経てば、美しい白鳥になりますよね。

 

一時的に見た目が悪いということで、そんな名前がついています。

 

ただあまり多くはありませんが、上の前歯の間に過剰歯という余分な歯が骨の中に埋まっていることがごくごく稀にですがあります。

 

そういう場合はその過剰歯を抜かなければ、隙間が閉じてくることはありません。

 

その確認をするために、わだち歯科クリニックでは5~6歳のお子様にはその時点で1枚お口全体のレントゲン写真を撮影し、口の中の状態を保護者の方に説明をしています。

 

永久歯の本数に異常は無いかや、上に書いた過剰歯や逆に永久歯が無いということもレントゲン撮影をすることによって分かります。

 

※最近の子供の中には永久歯が無い子が時々います。

 

 

でも最近は、前歯の隙間が閉じてこない子が増えています

 

2番目3番目の前歯が出てくるにつれて前歯の隙間が閉じて八の字型の前歯もまっすぐになってくることがほとんどと昔は言われていました。

 

でも最近のお子様は閉じてこないケースが非常に増えてきています。

 

残念ですが、今後も増え続けると思います。

 

それはなぜでしょうか?

 

昔と今は何が違ってきているのでしょうか?

 

 

その違いは、『食の変化』 です(もちろんそれが全てではありませんが)。

 

食事の時に前歯を使わないことで、成長に十分な(必要な)刺激が加わらず、期待される歯や顎の成長が起こらないのです。

 

「最近の子供は硬いものを食べない(食べたがらない)」

 

「最近の子供の大好物は柔らかい(数回程度咬めば、飲み込めてしまう)ものばかり」

 

などという言葉はどこかで聞いたこと(見たこと?)があるのではないでしょうか。

 

そういう影響が歯並びに出てしまっているのです。

 

 

では、どうすればよいでしょうか?

 

答えは簡単です。

 

もっと前歯を使う食事を工夫してみて下さい

 

よくブログで書いていることなので、もうご存知の方も多いと思いますが、今回も書きます。

 

まずは食べ物をあえて今までより大きく切ってください。

 

細かく小さく切れば切るほど前歯を使わずに食事ができてしまいます。

 

本来なら前歯でかみちぎって、そのかみちぎったものを奥歯でかみ砕いて飲み込みます。

 

お母さんが小さく切ってしまうと、その前歯でかみちぎるという、前歯の発育に一番必要な行為が省かれてしまうんです

 

カレーライスの中に入れるニンジンやじゃがいもをあえて大きく切ってください。

 

朝パンを食べているなら、食パンの耳は取らないで下さい。

 

食パンも少し焼いたほうが(火を入れたほうが)食パンの中の水分が減るので、それだけでも咬む回数は増えます。

 

野菜スティック 個人的にはおススメです。

 

でもまずはきちんと前歯でかんでいるかを、保護者の方チェックしてくださいね。最初から奥歯に持っていって、奥歯でかみ切ってたら、注意してあげて下さい。

 

筋肉も使えば使うほど発達しますよね。顎の成長発育も同じです。

 

最近のお子様は前歯を食事であまり使わなくなってしまっている結果、昔はほとんど起こらなかった歯並びの不正が多くなっていることを、どうか知ってください。

 

 

食育って・・・

 

食育という言葉聞かれたことありますよね、きっと。

 

食育というとどうしても栄養学的な話になりがちなような気がするんです。

 

・野菜はしっかり摂りましょう

・農薬はよくありません

・バランスが偏らないようにしましょう

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これも間違ってはいませんし、こういうことも当院としては伝えていきたいと思っています。

 

でも食育の中でも『食事学』も大切なのではないでしょうか。

 

・食事の時の姿勢

・食卓で工夫すること

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もし共感していただけるのなら、とりあえず時々でいいので当院HPのブログを覗いてみて下さい。

 

(わだち歯科クリニックの特徴①)

十分な説明_どうして歯並びが悪くなったのか、だけでも知りたいと思いませんか?

 

(わだち歯科クリニックの特徴②)

0歳から通う歯科医院_ご家庭で歯並びが悪くならないようにする工夫、興味ありませんか?

 

(わだち歯科クリニックの特徴③)

マウスピース型矯正治療_残念ながら歯並びが悪くなってしまったお子様は、「早めに」ご来院ください。マウスピースタイプの矯正装置とご自宅でのトレーニングで歯並びを良くする方法をご提案します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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