治療してつけた金属がしみる…

投稿日:2016年10月3日

カテゴリ:大人向けの歯のお話

奥歯に保険の金属を入れた方の中に、こんな経験をしたことある方いらっしゃいませんか?

 

「治療して入れた金属がしみる」「金属の部分で咬むと痛い」

 

今日は、どうしてこういうことが起こるのか?、そして起こった場合どうすればいいのか? を書いてみたいと思います。

 

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(今日のブラックボードも、よければクリックし拡大して見てみて下さい)

 

 

 

入れた金属がしみたり痛む理由

 

始めに書いておきますが、入れた金属が全てそうなるわけではありません。金属をセットした後に上記症状が起こる可能性が高い場合、そうでない場合があります。

 

理由その1:虫歯が大きかったから

圧倒的にこの理由です。

 

虫歯が大きいと虫歯を削り取り除く時に、歯の神経の近くまで削ることになります。歯の神経が知覚(痛い、しみるというような症状)をつかさどっています。その近くまで削れば削るほど治療後の症状が出やすい、ということになります。

 

ちなみにですが虫歯を削っていった結果、虫歯が歯の神経まで到達していたら、残念ですが虫歯だけでなく歯の神経も取り除いていく必要が出てきます。

 

理由その2:セメントの刺激によって

金属をつける時、セメント(と我々は呼ぶのですが)という接着剤でくっつけます。そのセメントが種類によってはそれ自体に刺激性があるものも無くはありません。

 

セメントは歯科医院で使う種類が違います。その歯科医院の先生が好きなもの、良いと思っているものを用いるからです。

 

ただセメント自体がどんどん改良されてきているので、セメント自体の刺激が強いからしみる、ということは昔に比べると少ないとは思います。

 

入れた金属がしみる場合、ではどうすれば良いか

 

歯科医院でセットした金属が症状ある場合、その理由よりも対処法のほうが知りたいと思いますので、続いては対応について書いていきます。

 

経過観察

様子を見ることができるくらいの症状であれば、まずは経過観察(時間がたつのを待っていただく)という形で良いと当院では考えています。

 

一時的な症状であることがほとんどで、時間の経過とともに金属もなじんできて症状がいつの間にか消失するからです。

 

ただ、どのくらいで軽減(もしくは消失)するかは人それぞれ違います。

 

当然ですよね。虫歯の大きさは人それぞれ違います。それに痛みに対して強い方、敏感な方などその方の性格もあります。

 

削った部分に第2象牙質という層ができあがるにつれて、症状が無くなってきます。ただこの第2象牙質ですが削った程度によってできあがる時間が変わります。早ければ2カ月程度、かかる場合は6か月くらいかかるとも言われています。

 

なので様子を見ることができる場合は、当院では6か月くらいは様子を見ることもあります。

 

ただ6カ月経過しても続いている症状は、一生そのままかもしれません。

 

歯の神経を取ってしまう

金属をセットした後症状が出て、様子を見るように上で書きましたが、「我慢できないくらいしみる(痛い)」「すぐにでも今の深い症状を消してほしい」というくらいの症状が出てしまった場合は、歯の神経を取ってしまったほうが良いかもしれません。

 

またこれも上に書いたのですが、症状が金属を入れてから6か月くらいたってもあり、それが気になる場合も同様です。

 

神経を取ってしまえば、しみることは無くなります。

 

ただ神経を取ってしまうと、神経がある歯と比較した時、歯の寿命は短くなる傾向にあります(このことについてはまた後日別ブログで書きたいと思います)。

 

なので当院としては経過観察にできるくらいであれば、できる限り神経は取らないようにしています(歯の神経を取ってしまうということは、最終手段だといつも説明しています)。

 

ちなみに、冷たいものがしみる場合より熱い(温かい)ものがしみる場合のほうが神経を取る可能性は高いような気がします(これは特にデータを取っているわけでもなく、普段の診療でそう感じているだけです。なので、仮にそうだからと言って心配したり神経質にならないでくださいね)。

 

結論

 

色々書きましたが、セットした金属に症状がある場合、かかりつけの歯科医院で遠慮なんてしなくていいので、そう伝え納得いく説明をしてもらってください。

 

わだち歯科クリニックはできる限り神経を残す治療を提案しています

 

わだち歯科クリニックとしては、できる限り歯の神経取らない治療を提案しています。

 

なので他院で神経を取らなくてはならない、という説明を受けた方で、今一つ納得できていない方がもしいれば、セカンドオピニオンのような感覚でよろしければ当院にお越しください(←結構こういう方、当院にいらっしゃいます)。

 

当院の治療方針をもとにして説明させていただきます。

 

説明を聞いたうえで、治療を当院で行っていくかはご自由に決めてもらって構いませんの。強引に治療開始したりもしませんのでご安心ください。